イライラやモヤモヤを頭から取り出す、”エクスプレッシブ・ライティング”のやり方!

クライアントさんからの質問で、
「モヤモヤした気持ちになったとき、どうやって気持ちを切り替えたらよいですか?」
と聞かれたので、おススメの方法をお伝えしたいと思います。
大前提として、コーチングは”すべての可能性はクライアントにある”というものなので、アドバイスはしませんが、「こんな方法もあるけど、やるかやらないかは自分で決めていいからね」という風に、知っていることをお伝えすることがあります。
これまでに学んだ、アドラー心理学やマインドフルネス、脳科学などから、知っていることはすべてお伝えしたいと思っています。
その人にとってどんな情報が必要なのかが明確になっている方が、ダイレクトに活用しやすいので、このように質問していただけて嬉しいです(^^)
仕事に限らず、生きていればモヤモヤすることはたくさんあります。
大きなミスでなくても、同僚のちょっとした言葉が引っかかったり、自分の思うようにいかなくてイライラしたり・・・。
そんなとき、気分転換としてカラオケに行ったり、お気に入りのカフェに行ったり、少しは緩和されることはあるかもしれません。
でも、それはあくまでも一時的な効果のことが多く、楽しいことをしても、心から楽しめないという時もありますよね。
考えても変わらない事実であれば、「考えずに放置する」というのもひとつの方法。
ネガティブなことをそのまま放置するのです。
これは、人間の脳は、あえて意識的に思考しないことができないので、
「カリギュラ効果」といって、禁止されることで逆に規則を破りたいという欲求があるからです。
潜在意識が、ネガティブなことを避けようとすればするほど意識するので、
自己肯定感が高まれば、カリギュラの効果も薄まり、あえて意識ができます。
ここで大切なのは、「変えられない過去には悩まない」「相手を変えることはできない」と自分で納得することです。
次に、その効果がもっと高まる方法をご紹介します。
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エクスプレッシブ・ライティング
ここで紹介する「エクスプレッシブ・ライティング」とは、1980年代に生まれた心理療法のひとつです。
やることはとっても簡単!
“自分が感じている負の感情やストレスに思っていることをひたすら紙に書き出していく”だけです。
自己受容感を損なう原因となった出来事とそのときの感情を思い出しながら、書き出していきます。
ただ書き出すだけなのですが、簡単なルールがあって、
“忖度なしに、自分の思いの丈を正直に書く”
ということです。
「○○さんからこんなことを言われた!納得いかない!!」
「こんなことができない自分が情けない!」
「なんで誰も分かってくれないんだ!!」
というような言葉が出てくるかもしれませんね。
とにかく書き出すことで、今、自分が抱えているネガティブな感情をしっかりと認識することができます。
それの何がいいのかというと、
不思議なことに忘れたくても忘れられなかった記憶へのこだわりが、
「ま、いっか」
と小さくなっていくんです。
なぜ、そんなことが起こるのかというと、私たちの脳にはぼんやりと気にかかっていることほど忘れられず、きちんと整理できて、区切りがついたことは忘れられるという性質があるからです。
モヤモヤしているときは、自己受容もできなくなったり、自己肯定感も低い状態です。
ネガティブな反応が強くなると、嫌なことがますます忘れられなくなるんです。
紙に書き出すことで、アウトプットした内容を自分で目視することができますよね。
そのときの自分の感情が明確になって、冷静に受け止められるようになるんです。
「ネガティブな感情を抱いても当たり前」
「そんな自分を受け入れられる」
「自分は乗り越えられる方法を知っているから大丈夫」
と思えることで、ゆっくり立ち直って、どんな状況でもOKを出せるようになってくるんです。
① 制限なく書き出す
↓
② 書き終えたら、全体を眺める
↓
③ 確認したら捨てる
という順番にやってみてください。
最後の「捨てる」ということも、物理的に捨てることで、脳は区切りがついたと感じて、その思いから離れさせてくれるそうですよ!
いかがでしょうか?
もやもやした気持ちはそのままにしておくと、新しいことに取り組もうとしても、それが気がかりで進めないことがあります。
ちなみに質問をくれたクライアントさんにも勧めて、実践したら、「すっきりして解決しました!」とのことでした。
「本当なのかな?」と疑っているなら、一度試してみてくださいね(^^)
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