やりたい自分と、それを止める自分・・・。~ポジションチェンジの活用~

brown wooden chair beside white wall

やりたいことが見つかって、夢を描いて、「さぁ!いざやろう!」と意気込んでいるのに、いざやろうとすると、ブレーキをかけてしまう・・・

なんてことはないですか?

自分が幸せになるためにやることのはずなのに、もう一人の自分が邪魔をするんですよね。

これは、無意識的に、「やめておいた方がいいんじゃない?」ともう一人の自分が言うんですよ。

これは、「途中で諦めちゃうんじゃないの?」「困っていても誰も助けてくれないよ」という過去の経験などから、無意識の考えで、自分がこれ以上傷つかないように、自分を守るためにこう考えてしまうんですよね。

新しいことをやろうとすると、だれしも恐怖や不安はあって当然です。

アドラー心理学では、「個人の中に矛盾や葛藤はない」と考えます。

これは、「全体論」という考え方で、恐怖や不安は、自分を邪魔するものではなくて、傷つかないように守ってくれているんです。

車のアクセルとブレーキのように、ぶつかりそうになったらブレーキを踏んで、また様子を見ながらゆっくりアクセルを踏んで進んでいきます。

この「ブレーキ」をそのままにして進むのを辞めるのではなく、その「ブレーキの目的」を知りましょう。

知ることで、その理由がないことに気付くと、無意識に恐怖心も手放すことができるんです。

最初は「ブレーキ」に感じたことでも自分の反応を否定しないで、その背景や目的を理解しようとすることが大切なんです。

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こういうとき、私はセッションで「ポジションチェンジ」を使います。

ポジションチェンジとは、「やりたい自分」とそれを「止める自分」の二役を演じてもらいます。

演じるというのは、対面の場合、椅子をふたつ置いて、その位置関係を決めてもらいます。

上下なのか、前後なのか、離れているのか、近づいているのか、二つのイスで現してもらいます。

そうしたら、その片方のイスに座ってもらい、どんな言葉を言っているかを話してもらいます。

例えば、「やりたい自分」だったら、

「今までずっとやりたかったことだから、どうしてもやりたい!」という感じ。

その後、「止める自分」の方に座り、

「そんなやりたいことだけだと、絶対失敗するよ。やめてきなよ」と言います。

それを聞いて、やりたい自分はどう思うか・・・・。

ということを繰り返していきます。

そうしているうちに、「止める自分」も敵ではなく、自分の味方で、心配してくれているんだ、ということに気付き、いつの間にか、止める自分も味方になってくれて、

セッションが終わるころには、椅子の位置関係も変わり、気がかりなく前に進めるようになるというものです。

私はこの「ポジションチェンジ」が好きで、よく使います。

普段、そんなことをしたことある人はいないですよね?

やったことのない人は、「自分のことは自分が一番知っている」と言うけれど、そんな人ほど、衝撃を受けます。

自分の中の「やりたい自分」と「止める自分」がいるなんて、意識して考えないからです。

皆さんも一度はやっていただきたいです(^^)/

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コーチングには、いろんな技法があり、そのときの状況や、相手の反応を見ながらその場で判断しています。

もちろん、すべての質問に答えなければいけないという決まりはないので、ポジションチェンジも強制はしません。

そのときに話したい事を、話したいように自由に使ってもらいたいし、クライアント主体なので、「こんなことしたい!」と言っていただけたら対応します(^^)/

体験セッションでも、いろんな技法を使いますよ!

ぜひお気軽にお問合わせくださいねm(__)m

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