心で感じながら聴く!~深さを意識する聴き方~

medical stethoscope and mask composed with red foiled chocolate hearts

コーチングで欠かせない「傾聴する」ということ。

これは、セッションに関わらず、意識しています。

「聴く」と一言で言っても、「深さ」があります。

厳密の言うと、「きく」ことって、「耳という機能を使って、外界の音をきく」ということですよね。

今、現在聞こえている音、例えば、エアコンの音とか、車の音とか、周囲の物音・・・それも「きく」ということになります。

患者さんと向かい合っているとき、ただ何となく聞き流している、周囲の物音レベルだと、深く聴いているとは言えません。

ただ、音として耳に入っているという状態で、患者さんは聴いてもらえたと思うでしょうか?

逆に不安な気持ちになりますよね。

このときの看護師さんの状況って、”あぁ、、次に検査行って、オペ出しして、その後・・・”と心ここにあらずの状態です。

この状態で聞いているとき、意識の矢印は自分に向いているんです。

相手の話しが頭に入らないほどに、他のことでいっぱいいっぱいになってしまっています。

まず、自分がしっかりと相手の話しを聞ける状態になっているかということに気付きましょう!

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もう少し「深い」聞き方は、患者さんのアセスメントをしている状態。

アセスメントするときは、主観的データと客観的データを収集する必要があるので、そんなときは相手に意識を向けますね。

ただ聞くだけでなく、何が問題なのか、「アセスメントする」という目的があるので、表情や声のトーンにも気をくばります。

「今日はどうされましたか?」「いつからですか?」というのは、看護師ならだれでも行える得意なスキルと言えるでしょう。

でも、この聞き方は、「相手が話したいことを聞く」のではなく、「こちらが聞きたいことを聞く」という感じです。

もちろん、看護師にとってはとても重要なスキルです。

正確な情報収集が必要だし、ここであまり時間をかけてしまうと仕事が滞ってしまうので、わりと短時間で感情はあまりいれず淡々と聞くという感じですね。

ベクトルは患者さんに向いているけど、深度で言うと浅めですね。

コーチングの観点から、つまり、対話により気付き、学習、行動を促進する協働的なプロセスと考えた時、相手に何を聞くことができるのかというと、相手から「体験をきく」「リクエストをきく」といったことが出来ます。

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さて、いよいよもっと深い状態。

「心で感じながら聴く」ということです。

これは、しっかり耳を傾けて、目で観察をしながら、心を開いて感じながら聴くききかたです。

うわの空の状態で聞こえているのとも、こちらが聞きたい事だけを聞くのでもなく、

「相手のために聴く」

ということです。

意識をしっかりと相手に向けて集中して聴くのですが、同時に自分が何を感じているのかにアンテナを立てておくことが大切。

例えば、目の前にあるテキストを一生懸命に集中して読もうとしたときテキストの文字に焦点があっているはずですが、それと同時に周辺のものも見えてきます。

このように、相手の話しに意識を集中して耳を傾けながらも周辺視野を利用するように、自分の内側で起きていること、感じていることに気付きながら聴くのが、

「心で感じながら聴く」ということです。

いかがでしょうか?

患者さんにとっての、治療方針を決めるための面談や、病気に対する不安で眠れないなど、患者さんから話しを「聴く」場面はたくさんあります。

どんな状況であっても、

「相手の話しを聴きたい!」と思って聴くことが何より大切なんです。

相手に興味を持って、「あなたのことを知りたい」という気持ちを持って心から聴くということです。

あいづちを打ったり、目線を合わせたり、オウム返ししたり、いろんなスキルはありますが、やっぱり「マインド」が大切だと私は想います。

「聴くプロ」としてコーチングを行っているので、一人でも多くの方に体験していただきたいです(^^)/

ぜひ体験セッションを受けてくださいね!

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