コーチングを受けた中で最も最強だった、パワークエスチョン

こんばんは!日本看護コーチ協会認定看護師コーチの高橋みどりです。
連日堅苦しいブログが続いていたので、ちょっと今日はブレイクタイム・・・ということで、私が受けたコーチングの体験談について書いていきたいと思います。
コーチングって、学んだ流派によって少しずつ違うし、もちろん人間なので、どれだけフラットな気持ちで聞いていても、コーチングの「クセ」のようなものがあります。
話しやすさとか、親しみやすさとか、相性もありますし、こればっかりは受けてみないと分かりません。
私は、コーチングを学んでいたところの卒業生を紹介してもらったので、流派としては同じ。
私は、年上のお姉さん系の女性が話しやすいので、「頼れるお姉さん」のような存在でした。
コーチを選ぶときって、実績やスキルより、絶対「話しやすさ」だと思っています。
コーチに対してはどんなことでも話せないと、大きな成果は得づらいと思います。
初めての人は、プロコーチとして活躍されている人や、経験豊富な人に紹介してもらうのが安心かもしれませんね。
さて、これまでコーチングしてもらったコーチはどなたもとても素晴らしく、成果も出て、とても感謝しています。
3年ほど前、まだ個人病院で働いていたとき、「このまま看護師人生終わらせたくない」という想いでコーチングを受けていました。
その期間中に、ふと大好きなディズニーシーのメディテレーニアンハーバーを歩いていたとき、「介護の仕事がしたい」と思いが降ってきたんですよ。
ちょっと何言ってるか分からない、みたいな状況ですよね。
なぜ介護?と聞かれても、うまく説明できないような、衝撃的な感情だったんです。
今思えば、患者さんとの関わりや、これまでの経験から湧いてきたものだと思うのですが、当時は、なぜそのようなことを思ったか、うまく説明できなかったんです。
そんな気持ちのまま、セッションの日、「なんか、急に介護の仕事がしたいと思ったんです」と話しました。
コーチはもちろん、「もっと教えて!」とどんどん話しを広げてくれて、入院患者さんが在宅に帰られたあとの生活に興味を持ったこと、病院内では世界が狭いこと、病院の外を出て、高齢者の生活をサポートしたいことなど、「降って来た」根拠を探っていきました。
それからどんどん「介護」についてのイメージが膨らんで、私のモチベーションも最高潮になっているとき、コーチはこんな言葉をかけたんです。
「それって、看護師じゃなくてもできるよね?」
って。
私は、それを聞いたとき、信頼していたお姉さんコーチに対して、「なんでそんなことを言うの!」と少し怒りのような感情が湧いてきました。
私にとって、看護師は物ごごろ着くころから目標としていて、それだけを考えてきたし、看護師になってからも自分では「天職」だと思っていました。
その天職を、「じゃなくてもいい」と否定されたような気がして、とてもショックだったんです。
そのセッションのあと、モヤモヤしていて、でも、ふと
「なんで私はこんなにモヤモヤしたのか?」
ということを考えました。
そのコーチの言葉は、私にとっては「私にとって看護師とは何か」を考える大きなきっかけとなりました。
それまで、看護師以外考えられなかったし、私が看護師であることは当たり前すぎて考えることすらなかったんです。
でも、実際は、そこに大切な価値観が眠っていたんですよ。
コーチングの醍醐味は、自分が普段当たり前すぎて考えもしないことを考えるきっかけを与えてくれることだと思います。
「私が看護師である意味」
を深く考えさせられたその質問は、今までを振り返っても一番のパワークエスチョンをだったと思います。
私はその質問によって、看護師として歩んできた10年を振り返り、さらにはいつ看護師になろうと思ったのかというところまでさかのぼり、深く自分と向き合いました。
自分のことは自分が一番よく分かっていると思っていたけど、潜在意識の領域に一歩踏み入れると、自分の知らなかった(厳密に言うと忘れていた)自分を知ることができました。
皆さんは、これほどに、自分と向き合ったことはありますか?
それを誰かに聞いてもらったことはありますか?
私も、最初はコーチングを受けることになんの意味があるのかと疑問がありました。
お金を払ってまで、人に話しを聞いてもらうなんて、そこまでの価値を感じていなかったんです。
多分これは、体験してみないと分からない、としか言いようがないんですよね。
どれだけ良さを説明しようとしても、「夢が叶う」とか「人生思うがまま」なんて言うとどんどん怪しくなってくるので(^^;
最近では「コーチング」を企業で取り入れているところも多く、会社の研修の一環で学ぶこともあるみたいですが、それは同僚や上司、お客様とのやりとりで活用するためのものが多く、自分の人生を振り返るような機会はあまりないような気がします。
コーチングは何のためのコミュニケーションか、というと、
「ウィルビーイング(幸福)を実現するため、クライアントが自立し、その可能性が最大に発揮されるよう、成長していくこと」
を促進する関わりです。
ウィルビーイングとは、「精神的、身体的、社会的に良好な状態」という意味でも幸福なので、社会の中の居場所や役割ももちろんあると思います。
でも、それだけでは幸福とは言えないので、家庭も職場も安定して幸福と言えると思います。
クライアントが自分の大切にしていこうとしていることに気付き、そこに向けて柔軟に発想して、新しい行動を始めます。
その内面からはエネルギーが溢れて、クライアントが持っていた潜在能力が発揮されるんです。
どうでしょう?少しはコーチングに興味を持っていただけましたか?
1人でも多くの方にコーチングを体験してもらいたいです(^^)/
ぜひお気軽にぽちっとしてくださいね!