「人を動かす」D・カーネギーから学ぶ【人を変える9原則】(後編)

opened book with twig of magnolia

昨日のブログで、1~4原則までを書いていきました。

まだまだ勉強不足で、読みづらいかもしれませんが、アウトプットさせてくださいm(__)m

人間関係に関する本も多くありますが、今こそ原点に返るような気持ちです。

しっくり来るか、来ないかは、そのときの読み手側の状況や、心情にもよるので受け入れがたい表現もあるかもしれません。

私もすべてが何が正しいとか、どれが良いということを言いたいわけではありません。

流して読みながら、目にとまるものがあれば、参考にしてみてくださいね。

さて、さっそくはりきっていきましょう!

Photo by Janko Ferlic on Pexels.com

5.顔をつぶさない

相手の顔を立てる!これは大切なことだ。

しかも、その大切さを理解している人は果たして何人いるだろうか?

自分の気持ちを通すために、他人の感情を踏みにじっていく。相手の自尊心などはまったく考えない。人前もかまわず、使用人や子どもを叱り飛ばす。

もし少し考えて、一言二言思いやりのある言葉をかけ、相手の心情を理解してやれば、そのほうがはるかにうまくいくだろうに!

D.カーネギー「人を動かす」p,290

「忖度」なんて言葉を使うことがありますが、ここでは無理に上司にゴマをすろうということではありません。

「目上の人を敬う」という表現が近い気がします。

同じ職場の先輩なら、仕事で頼ることもあるし、チームで動く上ではこの気持ちはとても大切。

もし、自分が正しいと思っていて、相手が間違っていると感じたとしても、その人の顔をつぶすことは、自尊心を傷つけてしまいます。

必ずしも、上司の顔を立てろ、とは言いませんが、尊敬する気持ちは忘れないようにしましょう。

6.わずかなことでもほめる

心理学者のジェス・レアーの言葉が紹介されています。

「ほめ言葉は、人間に降り注ぐ日光のようなものだ。

それなしに、花開くことも成長することもできない。

我々はことあるごとに批判の冷たい風を人に吹き付けるが、ほめ言葉という温かい日光を人に注ごうとはなかなかしない。」

D・カーネギー「人を動かす」p.295

カーネギー自身の、わずかなほめ言葉で人生が変わった経験もつづられています。

詳しい内容は割愛しますが、その経験により誠意のこもった言葉で、ただ相手を喜ばせるための口先だけのものではない言葉として、心がとても揺さぶられたそうです。

私も新人さんにはとくにちょっとしたことでも褒めるようにしています。

クライアントさんに対しても、セッション以外で報告をもらうと「すごい!」「感動しました!」と、心から誠意をこめて返信します。

本書の原則は、それが心の底から出る場合に限って効果を上げる。

小手先の社交術を説いているわけではない。新しい人生の在り方を述べているのである。

人を変えようとして、相手の心の中に隠された宝物の存在に気付かせることができたら、単にその人を変えるだけでなく、別人を誕生させることすらできるである。

D・カーネギー「人を動かす」p.300

これは、コーチング理論ととても通じるものがあります。

コーチングでは、「承認」と表現しますが、クライアントの可能性を心から信じて、言葉をかけます。

コーチとして、一言一言を丁寧に、その人の花を開かせることを心がけています。

7.期待をかける

シェイクスピアの言葉で「徳はなくても、徳あるごとくふるまえ」とあります。

相手の美点を発揮させたければ、彼がその美点を備えていることにして、公然とそのように扱ってやるがよい。

良い評価を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めるだろう。

D・カーネギー「人を動かす」p.303

私もコーチングの師匠に、出会って間もない頃に、「絶対素晴らしいコーチになるよ」と言われたことを今でも覚えているし、その言葉を励みに今も頑張ることができています。

そのとき根拠はなかったと言います。だけど、心からそう思ってくれていることは感じました。

誰かに期待されると、それに応えようとエンジンがかかります。

セッションでも、「絶対できるよ」と、やることを約束します。

自分以上に自分のことを期待してくれる存在は、とても貴重だと思います。

8.激励する

ダンスレッスンを受けたとき、できていないことを指摘されるより、長所をほめて、欠点はあまり言われない方が上達した、という例が紹介されています。

子供や夫や従業員を、バカだとか、能無しだとか、才能がないとか言ってののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。

その逆を行くのだ。

大いに元気づけてやりさえすれば容易にやれると思いこませ、そして相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。

そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る。

D・カーネギー「人を動かす」p.310

これは、子どもに対しても、「バカじゃないの」というより、「すごいね!」と言った方がなんでもできちゃう…という経験をされた方も多いのではないでしょうか?

看護学生の学生指導でも、学生に対して怒ってばかりの指導者より、激励されたグループはイキイキしていますよね。

もともと誰しも能力を持っているので、そこに自信を持ってもらうだけなんですよね。

9.喜んで協力させる

人を変える必要が生じた場合、次の事項を考えてみるべきだ。

一、誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。

二、相手に期待する協力は何か、明確には把握せよ。

三、相手の身になれ。相手の真の望みは何か?

四、あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?

五、望みどおりの利益を相手に与えよ。

六、人に物を頼む場合、その頼みが相手の利益にもなると気づくように話せ。

D・カーネギー「人を動かす」p.319

この文章がそのままの意味ですね。

私が一緒に学んだコーチ仲間でも、それぞれの得意分野があって、そのことについて質問したり、相談たりすると、快く答えてくれます。

私は介護関係の仕事をしているので、介護関連のことを相談されることもあるのですが、「私に聞いてくれた」と思うととても光栄で、それについての知識を惜しみなく伝えるし、私もさらに学びになります。

さらに詳しくなろうと勉強もします。

誰かに頼られることは、自分の学びのモチベーションになりますよね。

Photo by Prashant Gautam on Pexels.com

3日連続で、「人を動かす」からアウトプットしてみました。

読めば読むほど奥深く、人のためを思いやることの大切さを改めて学びました。

人は一人では生きられませんから、人間関係を良くするための学びは必要だと思っています。

全部を網羅していなくても、ふとしたときに思い浮かぶフレーズなどがあれば、メモしておくのもいいかもしれませんね。

リラックスした気持ちで読書する時間の余裕を持てることも大切です。

人を想いやることも大切ですが、自分が満たされないと人にも優しくできません。

まずは今の自分がどんなことを感じ、何を思っているかを問うてみてください。

自分一人ではなかなか気づけないことも、誰かと話していたら気付くかもしれません。

ぜひ、あなたの今の気持ちを、体験セッションで聞かせてくださいね(^^)

関連記事