「人を動かす」D・カーネギーに学ぶ【人を変える9原則】(前編)

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昨日に引き続き、D・カーネギーの「人を動かす」を読んで、アウトプットします。

恥ずかしながら、これまで私はあまり読書をする習慣がありませんでした(^^;

本屋は好きですが、「看護系」のコーナーしか行かず、疾患や病態図の本ばかり読んでいました。

そんな私ですが、コーチングを学びはじめ、アドラー心理学に触れ、そこからフロイト、ドラッカー、コヴィー、カーネギー・・・などいろんな書籍を広く浅く読んでみて、そこからしっくりくるものだけを取り入れてみたり、コーチングに活用しています。

D・カーネギーの「人を動かす」は、歴史のある有名な著書で、カーネギー本人は1955年に亡くなっていますが、今でも多くの人に読まれています。

存命中も、自分の著書を終始改訂を加えていたそうです。

色んな経験されたことや、実例をもとに、そこから生まれた「原則」を私なりに解釈してみました。

すべて網羅するのではなく、自分に関係のある項目のみ参考にしていただけたら嬉しいです。

Photo by Jill Burrow on Pexels.com

1.まずほめる

大統領の秘書に、仕事のことを指摘するとき、「今日の服は綺麗だね。君は美しい」と、褒めた後に苦言を呈する、ということが紹介されています。

これはいろんな心理学者も言っていますが、カーネギーは、

まず相手を褒めておくことは、歯科医がまず局部麻酔をするのによく似ている。

もちろん、あとでがりがりやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。

D・カーネギー「人を動かす」p274 人を変える9原則

と言っています。

例えば、新人看護師の報告レポートで、重要な項目が抜けていたらどうしますか?

「大事なことが書かれていない。あなたは何も分かっていないね。」なんて言われたら、彼女のモチベーションは一気に急降下。

ここでは、まず、「報告レポートを書いた」という事実をまず認めてあげましょう。

「仕事で忙しいのに、ちゃんと期限までに書けてすごいね。」

と、相手を褒めることで、「認められた」と感じることができます。

それによってその後の指摘もすんなり受け入れられるということです。

2.遠まわしに注意する

人は批判する際、まず褒めておいて、次に”しかし”という言葉を挟んで、批判的なことを言いはじめる人が多い。

例えば、子どもに勉強させようとする場合、次のように言う。

「ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、本当に鼻が高いよ。しかし、代数をもっと勉強していたら、成績はもっと上がったと思うよ」

(中略)

“しかし”と聞いた途端、今の褒め言葉が果たして本心だったのか疑いたくなる。

この失敗は、”しかし”という言葉を”そして”に変えると成功に転じる。

と書かれています。

先ほどの例で言えば、「報告レポートをちゃんと書いてすごいね。そして、ここを工夫すればもっと良くなるよ。」という伝え方です。

直接批判されることで強く反発する人にはとても効果があると言われています。

3.自分の過ちを話す

人に小言をいう事場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いが、と前置きして、それから、間違いを注意してやると、相手はそれほど不快な思いをせずに済むものだ。

と書かれています。

どれだけ経験を重ねても、「謙虚」であることは本当に大切だと思います。

どんな人と一緒に働きたいか、と考えたとき、横柄な態度で上からものを言う人とは一緒にいたくないですよね。

「私もまだまだ勉強不足だけど、ここはこうした方がもっと良いよ」って伝えてみたらどうでしょうか。

どれだけ経験を積んでいても、チームとしてお互いを尊重し合うことが人間関係を良くする秘訣だと思います。

まずは自分の誤りを話したあと、相手に注意しましょう。

4.命令をしない

命令を質問の形を変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。

命令が出される過程に何らかの形で参画すれば、誰でもその命令を守る気になる。

D・カーネギー「人を動かす」p,288

できていないことがあっても、すぐ指摘するのではなく、「どうすれば良かったと思う?」と聞きます。

主体的に、自主的に機会を与えて、決して命令はしない。そして失敗によって学ぶということです。

こういうやり方をすると、相手は自分の過ちが直しやすくなる。

また、相手の自尊心を傷つけず、重要感を与えてやることにもなり、反感の代わりに協力の気持ちを起こさせる。

D・カーネギー「人を動かす」p,287

命令して相手が動いたとしても、主体的でなければまた同じミスを繰り返すかもしれないし、反発するかもしれません。

「人を動かす」という意味では、”心”をどう動かすかが重要ですね。

自分で考え、自分の意志で行動したことは、責任感も増し、多くの学びになります。

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ここまではいかがでしょうか?

いつもよりやや堅苦しくて、読むのに疲れていませんか?

私は書いていてすごく疲れました(^^;

なんとなく本を読むのではなく、それをできるだけわかりやすく要約し、自分の意見と看護師に繋がるところを見つける作業に、思いのほか時間がかかりました。

不完全な文章ですが、完璧に仕上げるまで出さないのではなく、「とりあえずやってみる」というのが私のモットーです。

という言い訳をしていますが、温かい気持ちでこれからも読んでいただけたら幸いです(^_^;)

ブログもそうですが、日々「何かにチャレンジする」ということを意識して、脳に刺激を与え続けています。

感想等もお待ちしております!

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