人間関係を良くするための【人を動かす3原則】by D・カーネギー

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私が周りの人間関係の悩みがほとんどなくなって、夫婦関係も良くなった要因の一つが、アドラー心理学の「課題の分離」を知ったことです。

いままで、「あの人はなんでわかってくれないの?」「どうせこの人に言っても意味がない」というように、コミュニケーションを諦めていました。

そこから、「人は変えられない。自分が変わればいい」という思考に変わってから、環境がどんどん好転していきました。

夫が怒っていても、それは彼の問題。子どもが宿題をしないのも、それは子どもの問題。

私がそのことで一喜一憂することがなくなったことで、気持ち的にも余裕が生まれ、イライラすることも減りました。

妻が家でイライラしているより、ニコニコしている方がいいですよね?

子どもに怒ることも減って、優しいお母さんに少しは近づいているかな?(;^_^A

今、もし人間関係で悩まれている人がいるなら、諦めないでほしいんです。

今更職場の人と信頼関係を築くなんて無理・・・。

夫とはもう長年まともに口を聞いていない・・・。

子どもも反抗期で引きこもりがち・・・。

それぞれのご家庭で色々悩みはあると思います。

人間関係のブログは度々書いてきましたが、今日は、「人を変える」のは無理でも、「人を動かす」という視点から書いていきたいと思います。

「人を動かす」と聞くと、有名なのがD・カーネギーの著書です。

読んだことがある方も多いと思います。

カーネギーについての詳細はここでは割愛しますが、ご存知ない方はぜひ検索してみてください。

今回は「人の動かす」の中から、「人を動かす3原則」について書いていきます。

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逃人にも五分の理を認める

いきなりあたまにクエスチョンマークが出ました。

1931年にニューヨークで起きた凶悪な殺人犯のお話し。どんな凶悪犯であっても、自分自身のことを悪人と思っていない人がほとんだそう。

自分は一般な善良な市民と少しも変わらないと思っていて、自分の行為を正しいと信じているというんです。

悪い人間ほど自分のことを棚にあげて、人のことを言いたがる、それが人間の天性だ、と書かれた後に、

「これは悪人だけの話しではない。我々もまた同じだ」

と書かれています。

人を非難することは、天に向かってつばを吐いているのと同じで、必ず自分に返ってきます。

人の過ちを正したり、人を責めたりすると、相手は逆にこちらを恨んで、人間関係を築くどころか、敵対心が生まれてしまいます。

「批判も非難もしない。苦情も言わない」というのが、3原則のうちの一つです。

悪口は不幸を引き寄せるので、誰かを悪く言って良いことはありません。

重要感を持たせる

人を動かす秘訣は、この世に、ただひとつしかない。この事実に気付いている人は、はなはだ少ないように思われる。

しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、ひとつしかないのである。

すなわち、自ら動きだしたくなる気持ちを起こさせること

これが、秘訣だ。

「人を動かす」D・カーネギー

「自ら動きだしたくなる気持ちを起こさせる」というのがまさに「人を動かす」意味なのは分かるけど、あまりにも抽象的ですね。

ここで言う「人を動かす」の意味は、脅したり、強制的にやらせるのではなく、「相手がほしがっているものを与える」ということを意味します。

つまり、「人は、何をほしがっているか?」ということを考えるということ。

一方的に、指示して仕事を押し付けるようでは、動きたくありませんよね。

人間の本能的に、「求めるもの」と言えば、健康や食事、睡眠、金銭・・・など生理的欲求もありますが、そのような欲求は、ある程度満たす方法は分かりますよね。

「人間の欲求」の中でも例外があると言われており、「自己の重要感」です。

自分という存在は、自分にとって一番重要なものだと思う、そんな自然な働きであり、それは生きるエネルギーにもつながる、と言われています。

ここが満たされないことによって、心が病んでしまったり、身体にも悪影響を及ぼしかねないんです。

「自己肯定感」とも似た意味を持つこの「自己の重要性を満たす」ことが重要です。

「あなたがここにいるだけで素晴らしい」「あなたが生きているだけで幸せ」という感情を自然と伝えてみてはどうでしょうか。

相手がいることで、自分が満たされているという感情は、自分の幸せのように感じますが、人の「重要性」に対する欲求を満たすためには、「あなた」の存在意義を伝えることはとても効果的だと感じます。

人の立場に身を置く

「人を動かす」の中の例として、彼はイチゴミルクが好物だけど、魚を釣るときは、自分の好物ではなく、魚の好物のみみずを針につける。と紹介されていますが、正直「そりゃそうだろう」と思ったのが最初の印象。

でも、日常の中でそんな当たり前のことすら忘れていることに気付くことがあります。

人を動かすために、その人の好むものを問題にして、それを手に入れる方法を教えてあげるということです。

ここでもうひとつの例。

例えば、自分の息子にたばこを吸わせたくないと思えば、説教はせず、自分の希望を述べることもいけない。たばこを吸う者は野球選手になりたくてもなれず、100メートル競走に勝ちたくても勝てないということを説明してやる。

とのことです。「やめろ」と言うより、得たいものを得られないリスクを話すことで、自分の意志を押し付けず、相手を思いやっているということも伝わり、また相手の希望も聞くことができるので、人を動かすためには効果的のようです。

本の中では難しいことがたくさん書いてあるんですけど(私の理解力不足(^^;)、とてもシンプルなことで、相手がどんな目的で行動するのか、どれだけそれを認めるのか、どのように促すのか、それによって、いかに強い欲求を起こさせるのか、ということ。

職場や家庭内でも、当てはまるケースがあるのではないでしょうか?

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いかがでしょうか?

私の勉強不足で、読解力に乏しい部分があり、申し訳ありません(◎_◎;)

でも、いろんな自己啓発系の本を読みますが、言い回しや言葉の使い方が違うだけで、言っていることはどれもそんなに変わらないのではないか・・・と思ってきました。

7つの習慣、嫌われる勇気、人を動かす・・・・他にも色んな本がありますが、どれも本質は「自分を大切にする」「相手を思いやる」ということだと、私は解釈しています。

そのひとつひとつがとても繊細で、その中から自分の腹落ちする表現があれば、それを信じればいいし、しっくりこないなら無理に取り入れる必要はないと思います。

受け入れられる自分のタイミングもあります。

同じ文章でも、自分の置かれている環境で、捉え方も変わります。

大切なのは、「自分はどうなりたいのか」を考えること。

今の状況がどれだけ最悪だと思っていても、「なりたい自分」が描けたら、もう叶ったも同然です。

私もまだ夢を叶える途中です。日々いろんなことにチャレンジしたり、つまづいたり、嫌になったり。

だけど、一歩踏み出すための誰かの勇気になるなら、私も頑張ることができます。

至らないことも多々ありますが、私も頑張ります!

皆さんも、何かにがむしゃらになってみませんか?

まずは体験セッションで話しを聞かせてくださいね(^^)/

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