看護師の転職!【公務員看護師の働き方】

皆さんは、転職を経験されたことはありますか?
看護師だと、多くの場合は病院での勤務を希望されると思いますが、看護師でも、いろんな働き方があります。
介護施設や訪問看護師、ツアーナースや保健所など、働く場所は様々です。
私は、公務員看護師として、保健センターに勤めていたことがあります。介護の仕事がしたかったので、介護保険係として、主に介護認定を担当していました。
「公務員」と聞くと、まずは「安定」という言葉が浮かびました。
点滴もしなくていいし、人が死ぬこともないし、夜勤もないし、収入も安定していることに、最初は嬉しくて、身体も楽だし最高!と思っていたのもつかの間・・・。
10年間の病棟経験からの公務員看護師の経験について、紹介していきたいと思います。
公務員看護師と一言で言っても、職場によって業務内容も異なると思いますが、私が働いていた職場は、
小さな町の役場で、高齢者支援課や、介護福祉課と呼ばれているような部署に配属されました。
まず、就業時間は、8時半~17時15分。休憩時間は1時間です。これはどこも共通だと思います。
8時15分頃、出勤すると、
自分のデスクのパソコンを開き、メールをチェックします。
私の場合、介護関係のメールが、厚生労働省や、県庁から転送されてくるので、それに目を通し、課の中で回覧するために、印刷をします。
(メールが多いときは、これに1時間くらい時間を取られます。)
8時25分・・・朝礼。
課の中に、係が3つに分かれていたので、それぞれに予定と連絡事項を伝えます。
8時30分・・・業務開始。
メールのチェックが終わったら、介護保険の申請者の情報を広域連合に送信します。
介護認定の審査会の次の日は、介護保険証の発行、送付。
主治医意見書と調査票が揃っていれば、1次判定にかける。
調査員の給与管理。
窓口対応。電話対応。
高齢者の健康運動教室の準備、開催。
主治医意見書作成手数料などの伝票の発行・・・・等々・・・・。
ほとんどをパソコンの前で過ごします。
そのほかに、予算を提出する時期になると、今年度の実績から来年度予算を算出するというとっても大変な作業があります。
今まで、電子カルテ以外であまりパソコンを使用する機会がなかったので、Excelや、伝票管理にとても苦戦しました。
最初の3か月くらいは、とにかく覚えることが多くて大変でしたが、業務に慣れてくると、誰とも話さない環境や、これまでの経験が無駄になってしまうような虚無感に襲われました。
周りも事務職の人ばかりで、看護師の経験を活かせる場面があまりなく、最初は良いと思っていた「安定」が、「平凡」に感じてしまったのです。
「とびきり嬉しいことはないけど、平凡でいいから嫌なことがない方が良い」と考える日本人独特のことなかれ心理が隠されているように思いました。
とは言え、介護保険に対する知識は身についたし、窓口での介護相談にも乗れるようになり、町民の方々にも少しずつ名前を覚えてもらい、それなりにやりがいは感じていました。
給与は専門職手当がついて、手取りで20万ちょっと。
残業はほぼなし。
こんな感じです・・・。
なぜ、私が退職したかというと、一番の理由は、「副業が禁止されていること」です。
これは、市町村によって異なるし、内容によっては許可されているものもあります。
看護師コーチとして活動したかったので、退職しましたが、
公務員看護師は、事務仕事が嫌いではなく、病院で働くことに疲れてしまった人、小さいお子さんがいる人にはお勧めだと思います。
転職するときに、何を優先させるかによると思いますが、「安定」を選ぶのなら、公務員看護師にままで良かったと思っています。
あなたは、仕事に何を求めますか?
今の仕事に満足していますか?
あなたが転職を考えているのだとしたら、何が要因ですか?
もし、「いつも同じようなことで悩んでいる」と思うなら、その原因はなんでしょうか?
どれだけ楽な道を探そうとしても、進化したり、成長するためには多少の波乱が起きても当然ですよね。
私が公務員看護師に転職したときは、思いがけない事務仕事に逃げ出したくなりましたが、逃げずに目の前の課題をクリアしていき、辞めると言ってからも最後まで一生懸命働き続けました。
皆さんも一度自分の仕事との向き合い方を考えなおしてみませんか?
体験セッションで、是非あなたの仕事のことを教えてくださいね(^^)