【コーチング】「なぜ?」じゃなく、「なに?」を使う理由。

「コーチングは質問するもの」ということは少しずつ分かっていただけましたか?
質問と言えば、子どもが何か悪いことしたとき、
「なぜ、そんなことをしたの?」と問いただします。
仕事でミスをしたら、
「なぜ、言われた通りにできないんだ!」と怒られる。
そんなイメージはありませんか?
もし、コーチに、「なぜ、できないの?」と聞かれたらどうでしょう?
この”なぜ?”という言葉は、質問するときに使う事が多い言葉ですが、コーチングではあまり使わないようにしています。
その理由を説明しますね!
これは、アドラー心理学の中で、「原因論」と「目的論」と言われていることに関係しています。
◎原因論・・・過去の出来事が、現在の状況を作っているとする考え方のこと。
◎目的論・・・人は何かの目的があって、今の状況を作り出しているという考え方のこと。
を言います。
「なぜ、できない?」というのは、”原因論”の考え方で、できない原因を追究します。
もちろん、その原因を明らかにすることも重要だけど、”できない理由”を探すことは、理由が分かっても必ずしも問題解決につながるとは限りません。
これを、”目的論”で考えるとすれば、
「何のためにやるのか?」
と問います。
「それをやりことで、得たいものは何か?」ということを具体的にイメージすることで、言われて行動するのではなく、自分から行動変容を起こしやすくなるんです。
子供に対しては、「なぜ?」と問うことのほとんどは、悪いことをしたときです。
「なぜ宿題をやらないの?」
「なぜゲームばかりやるの?」
「なぜいう事が聞けないの?」
このようなイメージや記憶が染みついていて、「なぜ」と聞くとどうしても責められた気持ちになってしまうのかもしれません。
クライアントさんの中には、もちろん約束していたことが達成できないことはあります。
大事なのは、完璧を求めることではなく、自分の内側の気持ちを向き合うことが大切なんです。
「なぜ目標達成できなかったのですか?」と聞くのではなく、
「なにがあれば、達成できそうですか?」
「なにが目標達成の障害になったのですか」
と聞くようにしています。
その方が、内側にあるものの発見に至りやすいですよね。
過去を変えることはできないので、「なぜ」という原因論で問うと、思考は過去にとどまってしまい、反省するしかなくなってしまいます。
行動できる未来をイメージするために、「なに」「なにのために」と聞くことで行動や思考を促進できます。
もし、過去のことからイメージする場合は、「過去うまくいった成功体験」を思い出し、今活かせることを考えることは有効かもしれませんね。
いかがでしょうか?
コーチングのセッションの時間は、「楽しいもの」と思ってもらえるように心がけています。
もちろん、真剣に悩んでいるときは、こちらも真剣に聴きますが、あくまでも決めるのはクライアントさん。
一緒に悩んでは意味がありません。
セッションを受けることで、より多くのパワーを届けたいという想いです。
正直、できないからって、一喜一憂する必要はありません。
だって、絶対やることを信じて疑わないから。
「コーチングを受ける」と自分で「選択」し、自らが変わりたいと勇気を出して私のところに来てきれた地点で、もう人生変わることはほぼ確定。
いつまでも、「どうせ私なんて」と思って何もしないのか、「変わりたい」と思って行動するのか、どちらが良いですか?
一人で新しい一歩を踏み出すのは、とても勇気がいります。
それを共に寄り添うパートナーとして、あなたと伴走させて下さい(^^)/
体験セッションでお待ちしていますよ♪