メタビジョンを引き出すためのコーチングスキル。

私があまりコーチングを知らない頃、突然「あなたの大切にしているものは何ですか?」と聞かれても、答えが出ませんでした。
普段そんなことを考える機会もないし、その頃どん底な人生だと思っていた私にとって、「プラス思考」になることすらしんどい時期がありました。
「夢を描くセッション」と言っても、最初からその状態であるわけではありません。
むしろ「コーチングを受けよう」と申し込んでくれる人は、それが描けないから受けるわけなので、
答えられなくて当たり前ですよね。
もし、すぐ答えが出たとしても、深く考えたり、多面的に考えて出てきた答えではないことが多いんです。
コーチとして、クライアントの人生を様々な側面、視点から見てもらい、その上で自分なりの指針(仮説)を持ってもらいます。
そこで、もちろん無理にプラスのことを引っ張り出すのではなく、「目線切り替えマップ」というものを活用しながら、「過去」「現在」「未来」「他人」と様々なエピソードを踏まえて、
自分軸や、自分らしい目標、アクションを手に入れます。
マイナスのことで言えば、過去のことで、
「問題を感じたのは、どんなとき?」
「失敗したときはどんな時?」
という質問から、問題の場面や失敗パターンを思い出します。
また、未来のことから、
「望まない未来は?」
「今のままだとどうなると思う?」
という質問から、避けたい未来、論理的結末を考えます。
そこから、現在に戻り、「今できていることは?」「今、持っているものは?」を考え、マイナスにならないようにはどうすればいいか?を言語化していきます。
もし、過去でのプラスを想う出せそうなら、
「今までで良かったことは?」
「うまくいったのはどんなとき?」という成功パターンを思い出し、
さらに未来でのプラスを考えるために、
「何を大事にしたい?」
「なんの制約もなかったら何がしたい?」
「今の問題が本当はどうなったらいい?」
「何を目指す?」
「行動したらどうなる?」
というような、その人の価値観、ビジョン、解決像、メンタルリハーサルをして、なりたい自分を想像します。
そのさらにプラスとして、「その先はどうなったらいい?」ともっともっと夢を膨らませていくのです。
これを学んだ講座のときに、二人組になって部屋の中を動いてみて、今いる位置で、話したり、未来の場所と思う場所まで移動して、未来を語ったり、身体を動かしながら練習したことが印象的でした。
そうやって、クライアント役で未来を描きながら、実際未来を想う方向を向いて話していると、最初に話していたことが、もっともっと膨らんで、「未来プラスプラス」(プラスの未来のさらに先)の話しをしたときには、
自分では今まで考えてなかったような夢が溢れてきました。
オンラインのセッションでも、もので例えてもらったり、可能な限り向きを変えてもらったりしながら、体験してもらっています。
この、過去や未来のことを思い出すことは、発見したり、解決したり、何かを実現するときにとても効果的です。
「看護師になろうと思ったとき」
「一番輝いていたとき」
「そのときどう感じたのか?」を聴くことで、「今」の自分が見えてみます。
コーチングで何を得たいかは人それぞれです。
無理に夢を描こうとしなくても、良いことを言おうとしなくても大丈夫。
今思ってることをありのままで話してくれたら、それでいいんです。
体験セッションは短い時間でも、セッションのときに気付かないとしても、それを考えるきっかけになればいいと思っています。
是非一度体験してみてくださいね(^^)