看護師にとっての「チームワーク」って?

今日は朝からセッションをしました。
お相手は、「セルフコミュニケーション講師」として活躍されている看護師さんで、コロナ病棟でもセルフコミュニケーションを取り入れながら関わっているそうです。
まず驚いたのは、画面全体から醸し出される「幸せオーラ」です。
私は、「見える」人ではありませんが、表情や話し方から、陽だまりのような温かさを感じました。
病棟が突然閉鎖され、コロナ病棟になるという緊急な状況に、誰しも心も体もついていけないものです。
報道では知りえることのできない、「事実」です。
当然、不平不満が広がって、最初はとまどいを隠せなかった。
だけど、「誰も間違いではない」ということを前提に、一度みんなで集まって、一人ひとり話しを聴いたそうです。
思っていることを共有するということは、自分も相手も認め合い、それぞれの信頼関係が深まる大切な時間だったのだと感じました。
今では、以前より人間関係が良好になったそうです。
「人が人を想う」ということは、チームで働く看護師にとってはとても重要です。
チームワークって、ただ和気あいあいで「仲が良い」ということではないですよね。
チームワークとは、「組織の目標達成のため、各自が与えられた職責を黙々と遂行している状況である」と言われています。
企業と病院では、少し定義は異なるかもしれませんが、各自の立場や能力、経験等により「役割分担」され遂行されています。
チームワーク実現のためには「組織が目標達成するプロセスが円滑であるための組織の良好な人間関係」が必要になります。
患者さんの状態や、治療について、医師、看護師だけでなく、MSWやPT,OTなどと多職種で連携する必要があります。
ここで、コミュニケーション研修で学んだ「チームワークの原則」を紹介します。
①「前提は各自の自律性である」
職務は各自の責任において全うする。
求められるのは相互依存体質であり依存体質ではない。
②「役割を全うすること」
組織の目標は何であるかを理解する。
自身の期待役割を知り、役割遂行の方法論を自ら考え、実行する。
③「自我を押さえること」
自己顕示を押さえ、自身の権限の範囲を理解する。
④「お互いの状況を常に把握しておくこと」
スタッフの意思疎通(コミュニケーション)を図る。
情報交換&自己開示を行う
⑤「集団行動様式(ルール)を心得ておくこと」
集団として規範やルールを理解する。
与えられた自身の立場を理解し、行動する。
⑥「協力の本質を知ること」
自らの責任範囲を全うした上で他の構成員の手助けをする。
自らの責任を全うせずに手助けすることを責任性の欠如という
いかがでしょう?
正直、堅苦しいし、それを守ったところで、個々は満たされるのでしょうか?
組織の中では、もちろん言いたいことがあっても言わないのが「大人の対応」というような風潮があります。
それゆえ、陰口を言ったり、直接思ったことが言えず、それが積み重なって、仕事が嫌になってしまうことがあります。
もちろん、このような「チームワークの原則」も必要。
だけど、それぞれが自分自身に、「本当はどうしたいの?」と問い続けることが大切だと思います。
この春から社会人になった方も多いと思います。
思ったことが言えず、上の指示に従ってばかりいると、「自分」を見失ってしまいます。
看護師は、責任感が強く、「できない自分」を認められない人が多いです。
どんな自分でも、丸ごと全部「そのままでいいんだよ。苦しいときは苦しいって言っていいんだよ。」って思ってもらいたいです。
一人で頑張らなくていい。頼ってもいい。
誰かのために一生懸命なあなたは、一人じゃなんだよ。
今日のセッションで、改めて「人を想うやる気持ち」「優しさ」を感じ、心がポカポカになりました(^^)
看護師コーチとして、どのように貢献できるか分かりませんが、「人は幸せになるために生きている」という想いを、もっと広げていきたいです。
是非、あなたの心を聴かせてください。
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