看護師で大切な「質問の仕方」!

person with difficulty and questions in studies

コーチングでも、看護師業務でも欠かせないことは、「質問する」ということです。

コーチングにおける質問については、何度か書いてきたので、今日は看護師にとっての「質問する」について考えてみようと思います!

真実を知るために使われるのが、「質問」という方法ですが、この質問の「仕方」について、ナイチンゲールはこう言っています。

「病人に向けて、あるいは病人に関して、現在(一般に)行われている質問では、病人の情報はほとんど得られないであろう。

そうした質問は一般に誘導的な質問である。

例えば「患者さんはよく眠りましたか?」と尋ねるとする。

ある患者は、途中まったく目覚めないで十時間続けて眠れなければ、自分はよく眠れなかったと思うかもしれない。

別の患者は、時々うとうととまどろみさえすれば、眠れなかったとは思わないかもしれない。

そして実際には、この二人の患者に関して同一の答えが返ってくる。

つまり、5日間続けて24時間をまったく眠れないで過ごし、そのため死ぬほどの状態にある患者と、途中目覚めないで眠るいつもの習慣がちょっとずれた患者とが、同じ扱いを受けているのである。

いったいなぜ、『何時間眠りましたか?それは、夜の何時頃でしたか?』と尋ねないのであろうか。

これは重要なことである。

なぜなら、その答えによって不眠への対策が異なってくるからである。」

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いかがでしょうか?

これは、コーチングのスキルの中でも使っている、「クローズドクエスチョン」ですね。

「はい」「いいえ」で答えられない質問で、多くの情報を得るという点では、看護師業務の中でも共通しています。

でも、つい仕事では、「眠れましたか?」「薬は飲みましたか?」「痛みはないですか?」と聞いていたかも・・・と思い当たる節があります。

これは、コミュニケーションについての「学び」が浅かったんですよね。

疾患については必至で勉強していたし、改めて自分の学習ノートを見たら、疾患のこと、治療のこと、検査のことが事細かく書かれていました。

もちろん、それも大切なことなんですが、それを知っていても、患者さんからの情報を的確に入手できなければ、治療の方向性が変わってしまうこともあります。

疾患のことは、教科書から学ぶことができますが、コミュニケーションは、「相手」がいて初めて成り立ちます。

私はコミュニケーションのプロとして、プロコーチとして、看護師のコミュニケーションのスキルの向上を目指しています。

コミュニケーションスキルという授業も、あったはずですが、「5W1Hで聞きましょう」とか「傾聴しましょう」とか「共感しましょう」とか、学生のときは正直分かったつもりでいましたが、実際それを日々実践できていたかと言われると、そうでないかもしれません。

人間、忘れていくもの。新しい情報がどんどん入ってきて、業務に追われて、命を優先させる現場において、「コミュニケーション」は後回しにしてしまいがちです。

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だからこそ、定期的に学ぶ機会が必要なんです。

毎日書いているブログもそうですが、これを読んでくれている人が、「あ、そうだったな」と、改めて考えるきっかけになればいいと思っています。

内容がどうであれ、「自分ならどう思うか」ということを考える材料として読んでいただけたら嬉しいです。

看護とは何か、コーチングとは何かをこれからも追及し続け、それを発信し続けたいと思います。

「リアルな声」を聴かせてもらうことが、私の最大の学びです。

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