セッションで意識している3つのこと。

今日は、コーチ仲間と練習で相互セッションをしました。
コーチ仲間と言っても、学んだ時期が違うので、初対面の状態でのセッションでした。
クライアントもほぼ初対面の人が多いので、何度やっても、大切にしていること、意識していることを改めて考えてみました。
まず1つ目は、”雰囲気を合わせること”です。
コーチングをしようとすると、どうしても硬い感じになってしまいます。
コーチが硬い雰囲気を作ってしまうと、クライアントも影響を受けるんですよね。
その結果、クライアントは言葉を選びながら話したり、表面的な話しに終始しがちです。
そこで、大切なことが、”雰囲気を合わせる”ということ。
相手が真面目な感じなら真面目な感じに、相手がリラックスしていればリラックスして、相手の雰囲気に合わせます。
クライアントは一人ひとり個性が違うので、それに合わせることで、自分と似ていれば似ているほど、自分らしくふるまえるようになります。
2つ目は、”スピードを合わせること”です。
話すスピードやテンポも、人それぞれ違いますよね。コーチがクライアントより話すスピードが速いと、急かしているようなプレッシャーを感じやすくなります。
逆に相手より遅すぎると、イライラさせてしまうかもしれません。
話すスピードは、相手の思考のスピードとも関連しています。
相手のペースで考え、気持ちよくコミュニケーションがとれるように、コーチの側からスピードを変えていくことが大切です。
私はつい早口になってしまう癖があるので、相手の会話のスピードを合わせるというところは特に意識するようにしています。
3つ目は、”キーワードを合わせる”ということです。
看護師は特に、アセスメントする能力が高いので、相手の一言でいろんなことを想定したり、解釈したりしようとします。
「つまり、こう言う事」と相手の言葉をつい言い換えてしまいがちです。
でも、相手の立場に立ってみると、自分の使った言葉を言い換えられることに違和感を感じてしまうかも。
自分の過去の経験から、つい言葉を言い換えてしまうことがあるかもしれませんが、コーチとしては、クライアントに違和感を与えないように、「言い換えずに、クライアントと同じ言葉を使う」ように意識しています。
特に、価値観に関するようなキーワードとなる言葉は、相手が言ったそのままの言葉で表現するようにしています。
相手の話しを、評価、分析、判断しないことが大前提。
クライアントの言葉を聞いて、勝手に解釈したり、勝手な想像で話しを進めるのではなく、「現場検証」するつもりで、
「それって、どういうこと?」「具体的には?」「そのとき何を感じている?」「何を望んでいる?」と、クライアントと一緒に探究していきます。
探偵がじっくり調べるみたいに、できるだけ多くの情報を集めるイメージです。
クライアントは、自分の視点から見ていることの見間違いや勘違いをしていることが多いので、
コーチは、実際現場で起こっていることをクライアントと一緒にしっかり把握することが大事なんです。
クライアントの現状や望みに対して、現場検証や素材集めを徹底することで、解決の方向も自然と見えてくるものです。
看護師としての経験ももちろん活かすけれど、コーチとしての在り方が大切なので、看護師としての仕事とは切り離して考える部分もあります。
看護師とコーチを掛け合わしたときの化学反応が、より相手への影響が大きくなると実感しています。
看護師としての強みを活かしたコーチングセッションを、ぜひ体験してみてくださいね(^^)/