相手にマイナスな言葉を使わせないための”Iメッセージ”の使い方。

最近、アメリカのカリフォルニア州から来た、国際交流員の職員と関わる機会がありました。
大学で日本語を専攻し、日本の大学院に通っていたので、日本語はペラペラで、
いろんなアメリカの文化を教えてくれます。
その人から、「高橋さんは、とても若く見えますね!」と言われたので、「いえいえそんなことないです」と言ったら、
「なぜ、日本の方は、褒めても、否定するのですか?」と聞かれ、ハッとしました。
日本人は、褒められると「いや、そんなことないです」と謙遜したり、手土産を渡すときでも、
「つまらないものですが・・・」とへりくだる文化がありますよね。
せっかく褒め言葉のプレゼントをしても、結果として、相手に否定的な言葉を使わせてしまうことになります。
否定の言葉は、発した本人の耳にも入り、無意識に相手の感情をマイナスにしてしまうことがあります。
相手に否定的な言葉を使わせないために、どうすればいいと思いますか?
コミュニケーションスキルの中で、活用できる方法は、
“Youメッセージ”から”Iメッセージ”に変えるということです。
以前ブログにも書いたことがありますが、
「Youメッセージ」とは、主語が「あなた」で、
「あなたは、可愛いですね」
「あなたは、すごいですね」
「あなたは、○○が上手ですね」という事に対して、
“Iメッセージ”は主語が「わたし」になって、
「わたしもあなたみたいに可愛くなりたい」
「わたしは、すごいと思った」
「わたしは、あなたの○○なところが好きです」
というようなコミュニケーション方法です。
Youメッセージは、「あなたは、すごいですね」という褒め言葉でも、上から目線な言い方に相手に感じさせてしまうことがあります。
しかし、
「あなたは、できることが増えましたね」や「あなたは、処置の時間が速くなりましたね」と評価ではなく、事実を客観的に伝えることで、相手が認められたと感じるときもあります。
Iメッセージは、客観的なことではなく、相手から受けた影響を受けてどう感じたか、何を思ったかを言葉にして伝えます。
そこにはもちろん評価もなく、相手は自分が与えた影響を知ることができて、嬉しい気持ちになるんです。
でも、普段、なかなか自分が思っていることを言葉に出して伝えることって、少ないと思いませんか?
心の中では、「すごいな~」と思っていても、そのまま自分の中にしまうことが多いと思います。
例えば、後輩の看護技術に対して、前よりできるようになっていても、
「すごいね」や「もっとこうすれば良いよ」と評価していることを言葉に出してしまいがちです。
ここで、より相手が「認められた」と思うために、何を感じたかを伝えることがポイント。
「わたしは、あなたの頑張ってる姿をみて勇気をもらった」
「わたしは、あなたの成長に胸が熱くなった」
など、感じたか、どんな影響を与えたかを伝えると、相手は嬉しくなります。
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Iメッセージで伝えられる承認は、とても心が満たされます。
自分の存在を認められるということは、相手との信頼関係も深まるし、自分に自信もついて、いいことばかりです。
私は、セッションの中で、このIメッセージをよく使います。最初は意識して使っていましたが、今では自然と自分が思ったこと、感じたことを伝えられるようになりました。
是非普段から、Iメッセージで、感じたことを伝えてみてくださいね!
体験セッションもお待ちしております(^^)/