「#新人看護師#辞めたい」に対するコーチング実例。

「新人看護師」と検索すれば、「辞めたい」と出てくるほど、辞めたいと思う新人看護師が多いことは、容易に想像できます。
私もずっと辞めたいと思っていた一人なので、辞めたい気持ちはよーーーーく分かります。
たびたびブログでも人間関係を良くする方法や、自分を好きになる方法などについて書いてきました。
別に、辞めた方がいいとか、辞めない方がいいというわけでなく、仕事の時間を少しでも幸せな時間にしたいという思いがあるので、できるだけ選択肢を増やして、自分に合いそうな方法が見つかればいいなぁという思いです。
新人看護師の離職率を調べてみると、2017年度に1年目で離職する看護師は、7.5%だったそうです。
入職した新卒看護師20人のうち、1~2人は1年以内に辞めているということです。
だけど、看護師以外の全職種に比べると、全職種(大学卒)の1年目の離職率は17.7%と、
新人看護師の離職率は少なめなんです。
何をしたとしても、「社会人」になるということは大変なことなんですね。
もし、看護師を辞めたとしても、他のところでもまた辞めたくなるということも珍しいことではありません。
先日も、新人看護師さんとお話する機会があって、状況を聴かせていただきました。
業務の忙しさや、人間関係等、悩みは尽きませんでした。
それに加えて、死と直面することに、精神的に病んでしまったようでした。
その落ち込みを見ると、「今コーチングすることは適切か?」という問題が出てきます。
もちろん、クライアントさんとして、サポートすることはとても嬉しいことですが、話しの内容によっては、お受けできないときがあります。
「コーチング」と「カウンセリング」は、傾聴力や質問力、そして信頼関係の構築といったコミュニケーションスキルがとても重要であるなどの共通する部分もあります。
その違いは、そこで扱う目的やその過程です。
コーチングは、相手の人の目標達成やそのための行動変容が目的になります。
目指す姿や手に入れたい状態を実現するために現状と未来の状態を明確化し、そのギャップを埋める行動を支援します。
それに対してカウンセリングは、現在抱えている問題を解決するために、その原因となる過去を振り返り掘り下げていきます。
どちらもより良い状態を目指すことは変わりませんが、コーチングで扱うテーマは、「夢」「ビジョン」「目標」などに対して、カウンセリングでは、「不安」「悩み」「問題」などが主になることが多いです。
コーチが「何をしたいか」を相手の内側から引き出して、自分自身で答えを見つけていくことを促すのが、コーチングなので、
「何もしたくありません。」
「何も考えたくありません。」
では、コーチングにならないんです。
そんなときは、無理に心をこじ開けようとせず、話しを聴くだけにしたり、カウンセリングをおススメすることもあります。
私自身、10年ほど前に、うつ病と診断され、休職していたことがあります。
特に自覚はなかったのに、朝突然身体が起こせないという、身体からのサインがありました。それまで、「私は大丈夫」「もっと頑張れる」と思っていたのですごくショックでしたが、
落ち込んでいるときは、無理に元気になろうとせず、心を休ませるということはとても大切。
その後もなんとか職場に復帰しましたが、今では自分に問いかけながら、無理なく頑張るようにしています。
「新人看護師、辞めたい」と一言で言っても、一人ひとりの思いは全く違う物語があります。
「今」だけにフォーカスせずに、その人の人生のほんに一部として、その人が明るい未来を選択できるようサポートすることが、私の仕事です。
「仕事が辛い。辞めたい。」と言われたら、「どんなときにそう思った?」と、リアルな現場を思い浮かべて、そのときの感情にフォーカスをあて、
「辞めたい」という自分の声を聴きます。
「このまま、看護師を続けていたら、どうなってる?」
「今まで、どうやって困難を乗り越えてきた?」
「お金も、立場もなんでも好きなようになって、なんでも好きな事して良いよって言われたら、何したい?」
と、いろんな方向から話しを聴いて、「自分」を知るために、ひとつひとつの質問に意味を持ってセッションしていきます。
そしたら、必ず、例外なく、
「何かに気付く」んです。
「今、どんなことを感じていますか?」
「話してみてどう?」
の中に、心の中何かを知ることができるんです。
辞めたいと思っていて、「このままじゃ嫌だ!」「もっと楽しく働きたい!」という人は、どんなネガティブなことも、どんなことでも受けとめます。
全部全部思っていることを吐き出してみてください。
紙に書き出してみてください。
まずは、「辞めたいと思っている自分」を否定せず、
「私は、辞めたいと思っているんだ。それを言えている自分にOK。
それでもちゃんと起きてエライ。
気持ちを現わせてすごい」
というところから始めましょう。
絶対、大丈夫ですから。
クライアントのことは否定はしません。
安心で、安全で、安らげる空間を目指して、話しやすい環境作りを意識しています。
ぐるぐる、もやもやしているなら、ほんの少しの勇気で、体験セッションを受けてみてください。
目の前が真っ暗に見えても、それが暗闇とは限りません。
長い長いトンネルに見えても、案外短いかもしれません。
あなたの可能性を、あなた自身がまだ気づけていないだけ。
だから、特別な才能や、経験がなくても大丈夫。
話だけでも聞かせてくださいね(^^)