〝看護師アンテナ〟を高く!~専門職としての自覚とプライド~

毎週、「週刊 保健衛生ニュース」を読んでいます。
「読んでいる」と言っても、内容が難しくて、自分の仕事や興味があること以外は読み飛ばすことが多いんですけどね。
3月8日発行の、第2100号の中に、
〝日看協、「ナーシング・ナウ」フォーラム開催
看護職が社会の変革の参画に〟
という見出しがありました。
記事によると、
1月21日、フォーラム「ナーシング・ナウ:看護の力で未来を創る」をウェブ上で開催した。
世界から看護職を含む約4900人が視聴し、グローバルな課題に対して、国内外の経験を踏まえ人々の健康に貢献できる看護を語った。
と書かれています。
冒頭のこと文章だけで、何かこう、胸から込み上げるような高揚感を覚えました。
私は、恥ずかしながら、7年ほど前に小規模な個人病院に転職してから、〝最先端〟〝最新情報〟からは遠ざかっていました。
と、言うのも、院内での勉強会や、外への繋がりもあまりなく、昔ながらのやり方で、そのような情報が入って来なかったんです。
その後介護関係の仕事に就いてからも、田舎ののんびりした町で、〝看護師〟という役職ながら、看護師らしい仕事はせずに過ごしていました。
そんな時に、「看護師コーチ」になることを決め、「看護師のサポート」をするにあたり、私自身も〝看護師としての在り方〟を見直すきっかけとなりました。
それからは、〝看護師のアンテナ〟を高くして、今の現場の情報や、最新の情報を仕入れようといろんな雑誌や新聞記事に目を通すようにしています。
そのフォーラムで、福井トシ子会長は、
「看護職が社会のニーズを満たし、実践から政策まで変革を推進するための意思決定に参画する」などをあげた、
「ナーシング・ナウ ニッポン宣言」
を読み上げました。
【Nursing Now ニッポン宣言】
「Nursing Nowフォーラム・イン・ジャパン」において、私たちは政策におけるエビデンスの重要性、地域における活動、災害への備えと対応につき議論しました。社会がどのような状況下にあっても、看護職は、人々の健康はもとより、地域の健康文化の醸成、社会の発展にも貢献する力を持っていることを再認識しました。私たち看護職の活動・実践は、世界が目指す持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)達成の中心となるべきものです。看護職が持つ力をより積極的に活用すべきだという認識の下、私たちは一丸となって、継続的に取組むことを以下に宣言します。
健康な地域・健康な社会づくり、人々の生涯を通した安心・安全で健康な暮らしに、これまで以上に貢献します。
看護職が社会のニーズを満たし、あらゆる場でその力を十分に発揮できるよう、実践から政策まで、それぞれの変革を推進するための意思決定に参画します。
利用可能な最善のエビデンスに基づく、よりよい意思決定に寄与するため、幅広くエビデンスの集積に取組みます。
これらの日本における取組み・成果を世界と共有し、世界的な目標であるSDGsの達成、世界の人々の健康向上に尽力します。
このようなグローバルな内容について、これまでの私なら、間違いなく、
「私には関係のないこと」
と思っていたでしょう。
「どうせ、私にできることなんて何一つ」
と思っていたからです。
今でも、特に大きなところに所属しているわけではないので、何か活動できるかと言われると、何もできないかもしれませんが、
このような活動をされていることを知ることで、
1人の看護師としとして、社会への貢献の大きさを認識することができます。
〝専門職としての自覚とプライド〟
を持って、今後、自分に何ができるのか?を考えることは、誰だってできることです。
今の時代、clubhouseや、Twitterなどの普及により、
普段出会えない人と出会ったり、1人ではできないようなことにも案外簡単に挑戦できたりします。
そのようなものを、いかにキャッチし、行動するかが重要です。
私は、これまでの経験や、クライアントとのセッションから、「看護師としての想いが全くない」という人は1人もいないと感じています。
どれだけ今の現状に不満があったとしても、表面的ではなくもっともっと深いところには、「大切にしているもの」が眠っているんです。
それを知るためにも、日頃から「アンテナ」を高くして、なりたい自分に少しでも近づけたらいいな~と思っています。
是非あなたの興味のあること、日頃からどんなことにアンテナを立てているのかシェアしてくださいね(^^)/