看護師の経験を、コーチングに活かす!~ナイチンゲールに学ぶ~

crop hand with red paper heart on white background with stethoscope and mask

ナイチンゲールの有名な言葉です。

「看護」について向き合うときに、やっぱり欠かせないのは「ナイチンゲール」ですよね。

誰もが必ず知っている、

「看護覚え書き」の中に、「看護とは何か」について明確に書かれています。

正直、看護学生の頃学んだとき、全然理解できていなかったと思います。

看護師になって10年以上経ってから改めて学ぶと、自分の中にやっと落とし込めたような感覚がありました。

〝看護師をコーチングに活かす〟

と決めたとき、この看護覚え書きに、ヒントがたくさん書いてありました。

例えば、

相手を理解し、相手の気持ちがわかるようにはどうすればいいのか、という問題に対して、

ナイチンゲールは、

「患者の表情に現れるあらゆる変化から、患者の内面の気持ちを読み取ることが必要である」

と言っています。

Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

さらに、そのために、看護師はどうあるべきかを、

「患者の顔に現れるあらゆる変化、姿勢や態度のあらゆる変化、声の変化のすべてについて、その意味を理解〝すべき〟なのである。

また看護師は、これらのことについて、自分ほどよく理解している者はほかにはいないと確信が持てるようになるまで、これらについて探るべきなのである。

間違いを犯すこともあるだろうが、〝そうしている間に〟彼女は良い看護師に育っていくのである。」

と述べています。

看護師だと、みんな無意識に感じていることだと思います。

看護師には「なんか、いつもと違う」という直感力が備わっています。

それが、まさに〝コーチング〟そのものに通じるものがあります。

日本看護コーチ協会の看護コーチ講座で1番大切にしていたのは、

〝感じる〟

ことです。

自分の呼吸に意識しながら、相手の内側にある思いを感じるんです。

決してスピリチュアルなことではなく、

看護師としての経験から培った能力です。

〝その感じ取った言葉をそのまま伝える〟

ことでセッションにより深みを増します。

これは、もし、相手に伝えて、

「いや、それは違う」

と答えたとしても、「なぜ、そう伝わったのか?」「では、本当はどうなのか?」ということを考えることで、

クライアント自身で答えを探しに行きます。

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コーチングの大前提は、

〝全ての答えはクライアントの中にある〟

ということなので、コーチが投げかけた問いに答えるか、答えないかもクライアント自身が決めるのです。

看護師は、〝観察の積み重ね〟で真の実力を培うと言われています。

そんな観察力もまた、コーチングに活かしていくスキルです。

このように考えると、看護師がコーチをするということは、今までの全ての看護師の経験を活かし、直感力と観察力をフル活用できると言えます。

看護師コーチとして、このナイチンゲールの考えを忘れずに、クライアントのことを100%信じて、100%寄り添っていきたいと思います。

ここからは余談ですが、

私がナイチンゲールの中で好きな言葉は、

「女性よ、自立しなさい。

自分の足で立ちなさい。」

です。

当時は、看護という仕事は身分の低い女性なによって行われていました。

ナイチンゲールは、家族の反対にあいながらも学びを続け、

プロポーズも断り、

看護という仕事に就くことで自己実現を図るという、夢を諦めずに突き進んだ生き方は、

尊敬します。

看護の発見者だけでなく、著述家、科学者、統計学者、衛生改革者、社会革命者、、、

と、あらゆる場面で活躍するナイチンゲール。

また、このような言葉も残しています。

何かに対して「使命」を感じるとはどういうことであろうか?

それは何が「正しく」何が「最善」であるかという、あなた自身がもっている高い理念を達成させるために自分の仕事をすることであり、もしその仕事をしないでいたら「指摘される」からするというのではない、ということではなかろうか。

これが「熱中するということ」であり、自分の使命を全うするためには、誰もがもっていなければならないものなのである。

私は看護師として、改めて向き合いたいと思います!

あなたも、「看護」と向き合いたいなら、一緒に考えましょう(^^)

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