あなたの周りに、怒ってくれる人はいますか?

仕事で経験を重ねていくと、「指導」する場面が増えてきます。
指導するなかで、できるだけ褒めるようにしていても、どうしても「起こる」という場面がありますよね。
20代の後輩に、ちょっと注意したものなら、「パワハラ」だと騒がれる現代では、「怒る」ということがタブーとされている風潮があるように思います。
言いたいことがあっても、言わずに溜め込んでいることが多くあります。
そもそも「怒られたい」と思う人なんていないと思し、怒るにはエネルギーがいりますよね。
怒ったところで、「仕事を辞める」と言われるかもしれないし、
自分のせいで病院に来なくなるかもしれないので、
「当たり障りない」ような、無理に褒め言葉を探したり、気を遣う・・・ということが多くなっていました。
でも、本当にそれが新人看護師さんのためになるでしょうか?
そんな世間の風潮にも負けずに、怒ってくれる人がいるって、「自分の可能性を期待してくれている」と言えると思いませんか?
怒るというこのは、その人を「成長させたい」と思っている証拠です。
だから、怒られたとしても、落ち込んだり反発したりせず、感謝してその言葉を受け入れられたらいいですよね。
私が新人指導をしていた頃、「明日担当する検査の事前学習をしてきてね」と言った次の日、
「忘れました」と言われました。
疲れていることもあるし、人間忘れることもあると思い、「じゃあ、来週また検査があるから、それまでに調べといてね」と伝えました。
すると、翌週も「忘れた」と言われ、私は、思わず、
「なぜやってこなかったの?」と少し強めの口調で言ってしまったんです。
でも、忘れてしまったものを責めても仕方ないので、「来週はやります」と言ったので、それ以上は何も言いませんでした。
その日の仕事終わり、ナースステーションに戻ると、その新人の子が同期の子に、「また怒られた」みたいに話しているのが聞こえました。
私としては、怒ったつもりはなかったけど、相手には「怒られた」という記憶しか残ってなかったんですよね。
なんだかすごく悲しくなったし、私の伝え方が悪かったのかな〜と、指導することが嫌になりました。
今思えば、私も、「新しい検査につけるほどの能力があるから、あなたにお願いした」ということや、「調べてくることで、患者さんの苦痛も緩和できること」を伝えた上で、
やってこなかったとき、「なぜできなかったのか」ではなく、「どうしたらできるか」を話せば良かったなぁーと思います。
指導するのも、怒るのもやはりエネルギーを使います。
私自身も、何度も先輩に怒られてきました。
だけど、それは、「新しいことにチャレンジしている」ということです。
スキルをどんどん身につけていくために、いろんな検査についたり、オペを見学したり、積極的に行動するようにしていました。
その度に、「体位保持のポジションが悪い!」「手際が悪い!時間がかかりすぎ!」「そんなところで見学していたら邪魔だ!」と、なんど怒鳴られたことでしょう….。
行動した分、失敗することもあります。
だけど、それは、永松茂久さんの言葉を借りるなら、
「このことは大いに評価に値する。
なぜなら、
つねにバッターボックスに立っている
ということだからだ。」
バッターボックスに立ち、バッドを振っている人、つまり、行動している人は、やがてヒットやホームランを出すようになる。
最初は誰でも下手くそで当たり前。
しかし、いまの世の中では、ネクストバッターサークル、もしくはベンチに座ったまま、「あのピッチャーはこう投げる」とか「あのバッターはこう打たないからダメだ」と
みずからは打席に立たず、チャレンジしている人の評論をしている人が多すぎる。
と言っています。
皆さんはいかがですか?
塁に出るチャンスは、バッターボックスに立った人にしかやってきません。
何もしないでベンチに座っているか、
バッターボックスに立つか、
あなた自身が選択できるとしたら、どちらを選びますか?
その時の状況や、気持ちによって違うと思いますが、「やりたい方」を選択したいですよね。
色んなことにチャレンジしたいけど、なかなか一歩を踏み出せない人は、
是非コーチングを受けてみてください(^^)
コーチングで、ヒーローインタビューをさせてくださいね♪