「介護業界にもコーチングを!」という想い。

silhouette of man touching woman against sunset sky

最近、嬉しいことに、介護や認知症について相談されることが多くなってきました。

病院に勤めているとき、退院後の生活に興味が湧いて、介護に興味が出てから、

介護保険に係る仕事での経験や、

キャラバンメイトとして認知症サポーター養成講座を開いていることが少しずつ周知されてきました。

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コーチングの先輩が、「介護にコーチングを」という会を立ち上げ、私も会合に参加させてもらっています。

「介護×コーチング」についてですが、主催するコーチは、長年ケアマネージャーをされていて、

その経験から、コーチングを取り入れることを推奨しています。

私も介護の現場において、コーチングは必要だと感じています。

それは、もちろんケアマネージャーや、介護スタッフが、利用者さんに対して良い関係性を築くために、という理由もありますが、

私がもっと必要だと思うのは、「介護をしている家族」です。

介護離職防止について、厚生労働省のホームページには、

「高齢者人口の増加とともに、介護保険制度上の要支援・要介護認定者数は増加しており、今後、団塊世代が70歳代に突入することに伴いその傾向は続くことが見込まれます。

介護者は、とりわけ働き盛り世代で、企業の中核を担う労働者であることが多く、企業において管理職として活躍する方や職責の重い仕事に従事する方も少なくありません。

そうした中、介護は育児と異なり突発的に問題が発生することや、介護を行う期間・方策も多種多様であることから、仕事と介護の両立が困難となることも考えられます。

このため、厚生労働省では、育児・介護休業法に定められた介護休業制度などの周知徹底を図り、企業及び労働者の課題を把握し事例集を作成するなど、介護を行っている労働者の継続就業を促進しています。」

とあります。

もちろん、介護負担を緩和するために、いろんな制度を理解して、法律に基づいて必要な制度を利用することは大切です。

介護保険法で、介護保険サービスの範囲は決まっているので、介護保険制度に文句を言っていても、何の解決にもならないんですよね。

もちろん介護保険法は改正を繰り返し、よりよいものになってきました。

でも、「介護をする家族に対するケア」という部分では、介護保険制度でまかなうには限界があります。

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そこで広めたいのが、「コーチング」です。

どのように活用してくのかと言うと、介護している家族が、「介護を理由に諦めることを減らしたい」という願いが込められています。

介護に追われ、誰にも相談できず、何もかも諦めて、自分自身のことを後回しにしてしまう人たちに、コーチングをすることで、

「自分らしさ」を感じてもらいたいと思っています。

介護は終わりが見えないという、暗いトンネルに入っているような孤独感に襲われることがあります。

そんなとき、「どんな風に毎日を過ごしたいか」「どんな風に家族と関わりたいか」を話してもらいます。

そのことで、自分の大切にしてきた価値観に気付くんですよね。

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私は、「看護師コーチ」として、働く看護師さんのためにセッションをしていますが、

コーチとして、自分自身もやりたいことをやったり、新しいことにチャレンジし続けたいと思っています。

セッション以外で、相談を受けても、常に「コーチとしての在り方」を意識しながら、全力で話しを聴くように心がけています。

先日、職場の同僚に、「認知症のおばあちゃんが、毎日口紅をつけて困ってるんだよね。マスクもつけるし、ダメって言ってるんだけどさ」と話してくれました。

そういうときも、一通り話しを聴いたあと、「おばあちゃんにとって、口紅をつけることは、どんな意味があるんだろうね」と聴いてみました。

すると同僚は少し悩んで、「なんでだろうね・・・・」と返し、

「おばあちゃんはなんでどんなに口紅に執着してるんだろう・・・」

と考え込んで、休憩時間が終わったのでその場で会話は中断されました。

すると、後日、

「おばあちゃんにとっての口紅の意味を聞いたよ。ずっと女性らしくいたいんだって。

おばあちゃんのこと、全然見てなかったな~」

と教えてくれました。

認知症の家族と一緒に住んでいると、イライラすることもあります。

受け入れられないこともたくさんあるでしょう。

そんな家族に対して、少し状況を俯瞰して見れたり、「できない方」より「出来る方」に視点を変えられるのが、コーチングです。

そんな家族のためにコーチングを活かしていけたらいいなぁと思います。

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今日は、私の興味のある「介護」というところにフォーカスして書かせていただきました。

これを読んでくれている人の中には、介護関係の仕事をしている人もいると思います。

そんな人たちのためにも、コーチングのスキルをお伝えしていきたいとも思っています。

自分のやりたいこと、興味があることを教えてください(^^)

体験セッションでお待ちしています!

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