「聴く」ことの大切さ。

photo of a boy listening in headphones

コーチングって、色んな方法とか技術があるんですけど、

セッションの時間のほとんどは「聴く」ということに徹しています。

「傾聴」に関しては、看護学生の頃から耳にタコができるほど、言われてきましたね。

心理学の世界でも、

「人間関係を築き上げるためには、聴くことが重要である」

と言われています。

カウンセリングの父と呼ばれる、カールロジャースをご存知の方は多いと思いますが、

「人に話すことにより、心が癒される」

と考えられているんです。

皆さんも、何か嫌なことがあったり、辛いことがあると、誰かに話しを聞いてもらった経験はありませんか?

そのときって、アドバイスがほしいんじゃなくて、ただ、聞いて欲しいんですよね。

相手を否定せずに聴くことは、相手自身をそのまま認めることと同じで、

話しをしっかり聴いて受け止めることで、想像以上に助けられることに繋がるんです。

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私たちは、どうしても「聴き役」になる場面が多いですよね。

あなたが誰かの助けになれるような聴き方のコツをお伝えしていきます。

きっと、多くの看護師は、

「自分は傾聴してます!」と言うのではないでしょうか?

患者さんの気持ちに寄り添うことは、日常的なことです。

でも、よーく場面を思い返してみると、

つい、「良くなってもらいたい!」という思いが強すぎて、話しの途中で話しを止めたり、割り込んだりしていませんか?

こちらは良かれと思って言っていることでも、相手は正されたいわけではなく、認められたいと思っているなら、

満たされないと思ってしまいます。

せっかく時間を作っているなら、相手に満たされたと思ってもらいたいですよね!

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そのためには、

相手が話す割合を「8」

自分が話す割合を「2」

にしてみると良いと言われています。

相手が話し始めたことを、決めつけず、思い込まず、フラットな気持ちで、「聴き役」に徹します。

あと、「聴く姿勢」もとっても大切。

パソコンを乗せたカードで患者さんのところで話しを聴いていて、

患者さんが一生懸命話しているのに、目線はずっとパソコンばかり、なんてことはありませんか?

もちろんね、受け持ち患者さん全員の検温に周るのは大変です。

その後の予定もびっしりで、常に優先順位を考えながら、分刻みで動いています。

だけど、目を合わせるのは、

「たった4秒」でいいそうです。

すぐに視線をそらすと、聞いてもらってない、関心がないと思わせてしまうことがあるので、

パソコンの打ち込みもやりつつも、できるだけ「目を合わせる」ことを意識してみてください。

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病院にもよると思いますが、プライマリーナーシングの体制であったとしても、

交代勤務で、毎日担当看護師が変わることは仕方のないこと。

私はチームを移動したばかりの頃、初めてお会いする患者さんを怒らせてしまったことがあります。

糖尿病の内服薬の変更があったことは、医師から伝えてありましたが、

私が夜勤で、夕食後の薬を持っていくと、

「いつもと違うじゃないか!ちゃんと説明しろ!」と声を荒げられました。

この時未熟だった私は、「医師から説明がありましたよね?」

と言ってしまい、余計に憤慨させてしまいました。

そのとき、先輩から、

「患者さんは、薬一つがすごく大切で、治療するために入院しているのだから、神経質になってしまうのは当たり前だから。

その大事な薬を、適当に扱われたと思うと不快だよね?」

と言われました。

業務に追われると、つい、コミュニケーションが疎かになってしまいます。

「たった一言」が、患者さんにとっての安心感、信頼感に繋がります。

こちらが分かっているからといって、相手も分かっているだろうという思い込みが、このようなすれ違いを生みます。

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たかがコミュニケーション!されどコミュニケーション!!

コミュニケーションに悩んだことがないと思っていたけど、それは相手がどう思っているかは考えていませんでした。

相手から、「あなたに話して良かった」「あなたとまた話したい」と思ってもらえて初めて、コミュニケーションに悩みがないと言えるでしょう。

コーチングセッションでも、相手にかける言葉の一言一言に意味を持っています。

コミュニケーションの奥深さ、コミュニケーションの可能性を感じてもらえたら嬉しいです(^^)

是非体験セッションでお会いできることを楽しみにしております♪

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