私が”うつ病”と診断された日。

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※これは、あくまでも私の体験談です。

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これは、10年以上前、夫の仕事の都合で引っ越して、大きな病院に再就職して働いていたときの話です。

病院は、前の職場と同じ泌尿器科を希望したので、泌尿器科チームに配属されました。(前職場は一年半で産休に入って、ブランクがあり、ほぼ新人同様でした)

病棟は、腎臓内科、外科と皮膚科の、泌尿器科と3チームに分かれていました。

泌尿器科は、前職場とほとんどオペも同じだし、大体クリパス使用で記録も楽で、電カルも割とスムーズに覚えられて、周りのスタッフにも恵まれて楽しく仕事していたつもりです!

子どもはまだ1歳だったので、日勤の日は、病院が運営している保育園に預けて、夜勤のときは院内にある夜間託児所を利用。。

娘は当時1歳で、まだ卒乳していなかったため、夜中に胸がパンパンに張るため、休憩時間を利用して、授乳をしに行ってました。

(2歳でやっと卒乳しました。。)

入りで連れて行って、明けで迎えに行って、その日は保育園には預けられないので、一緒に家に帰り、お昼寝するとき一緒に寝たり。。

残業もたまにあったけど、まだ20代で体力には自信があり、体力的にはキツイとは思ってなかったかなぁ。。

1年があっという間に過ぎて、職場にも居場所を見つけ、友達もできたある日、チーム異動があったんです!

皮膚科と外科のチームに異動することに!

外科と言っても、メインではなく、ラパロで胆摘する程度の軽いもので、皮膚科も優しい女医さんで、ムードは和やか♪

とは言え、初めてなので、毎日患者の疾患と治療を勉強しないと、ついていけません(;´д`)

スタッフとは仲が良かったので、色々相談しながら何とかやっていたのですが….

Photo by Jess Bailey Designs on Pexels.com

チーム異動して、1ヶ月が過ぎようとしたある冬の朝。

突然!!

ベッドから起きられなくなったのです!!!

「あれ?なんか、体が起こせないんだけど。。なぜ??」

金縛りに似た感じで、その日から仕事に行けなくなりました。

疲れてるのかな~~と思って、特に深く考えなかったのです。

まさか、私の影に、〝ヤツ〟が潜んでいるとは、夢にも思いませんでした。

Photo by Jill Burrow on Pexels.com

突然起きられなくなって、「疲れが溜まってるのかな?」ぐらいに思い、その日は欠席の連絡をして、家で寝ていました。

普段と変わらない生活。

これ以上休むと、迷惑をかけると思い、明日は行かなきゃな~~と思い、早めに休むとことにします。

が、なかなか寝れないんです!

寝なきゃ、寝なきゃ….と思えば思うほど!

なんで?!

すると気付けば朝になり、また起きれないんです!!

自分の身に何が起きているか、分かりませんでした。

とにかく、起きられないんです。

また迷惑をかけてしまうという思いもありましたが、また欠席の電話をします。(子どもを理由にした気がする。。)

同じことを繰り返し、4日目の朝、どうしようもならなくて、涙が流れてきました。

病棟に電話するのが苦痛。

また迷惑をかけてしまうけど、なんと説明したらいいか分からない。

始業ギリギリに何とか電話をしたら、優しい師長補佐さんの声、

「大丈夫?」

それを聴くと、どんどん涙があふれ、止まらなくなりました。

声を振り絞って、言いました。

「なぜか分からないけど、起きられないんです…..。」

すると、「仕事しなくていいから、とりあえず病院においで」と言われ、とりあえずその週は休むことにして、つぎの週の夕方、師長と師長補佐と話すことになりました。

師長は、すごく人間味あふれる素敵な方で、看護師としても尊敬していました。

「上手く説明できませんが、今まで自分があんな風に仕事していたことが、信じられないんです。」と。

色々親身になって話しを聞いてくれました。(具体的には忘れてしまいましたが…)

すると、院内の精神科に行くように言われました。

Photo by David Besh on Pexels.com

わたしには全く関係のない、検査室の奥の、奥、通ったことのない精神科を受診することになります。

精神科のドクターも、顔は知っていたので、緊張はせず、とりあえず言われたから来ました。

という感じ。。

「これがカウンセリングか~~」なんて客観的に思いながら話していると、話せば話すほど、なぜか涙が止まりません。

ここで、再度確認しますが、

〝仕事で何か悩んでいたわけでも、家庭で問題があったわけでもない〟

ということ。

でも、「子育てしながら、夜勤で授乳して、チームも変わって、正直しんどいです。」

と、自分でも自分が喋っているのか分からないという、今までに経験したことのない感覚。

多分、30分ぐらいは話していたと思います。

話し終わると、「師長を呼びますね」と。

師長が来たら、ドクターはこう言います。

「しばらく休んだ方がいいみたいですね。」

私は子どものように、師長の手を握って泣きじゃくっていました。

今思うと、なぜあんなに泣いていたのか、思い出せません。。

その時、ドクターが師長にどんな話しをしたのか、そのあと何と声をかけられたか、どうやって帰ったか、、、それも今は思い出せません。

こうして私は、“うつ病”という診断がついたのでした。

Photo by GEORGE DESIPRIS on Pexels.com

さて、うつ病と診断された私。

1歳の娘と、家でゴロゴロ。。。

「何もしていない」自分に「なんてダメな人間なんだ。みんな今頃仕事しているのに。」

「職場に迷惑をかけて申し訳ない。」

と、悶々とした日々を過ごしていました。

夫の言葉にも救われつつ、薬の効果もあり、安定した日々を送っていました。

ちょっとずつ外に出る頻度も増えてきて、朝起きて、夜寝る、というリズムも少しずつ取り戻していました。

私は、結局数か月仕事を休み、最初に配属された泌尿器科チームに戻してもらい、最初は日数を調整しながら、復帰しました。

Photo by Pixabay on Pexels.com

今はもう内服もしていません。

〝うつ病〟と言っても、重さや、症状の出方は様々です。

ただ、まだ診断されていない方で、「あれ?何か変だな」と思ったら、それは身体からの大事なサイン!!

毎日一生懸命頑張って、気を張り詰めて仕事をして、疲れていませんか?

「私は絶対大丈夫!」と思っている人ほど危険です!!

時には自分に甘く、心の声に耳を傾けてあげてください

早めの相談、早めの診察で、無理はしないでほしい!と言いたいです!!

コーチングは、カウンセリングは違います。

カウンセリングは、現状抱えている問題を解決するために、その原因となる過去を振り返り掘り下げていきます。

不安・悩み・問題などが主になることが多いです。

コーチングは相手の人の目標達成やそのための行動変容が目的となります。

目指す姿や手にいれたい状態を実現するために現状と未来の状態を明確化し、そのギャップを埋める行動を支援します。

コーチングの依頼を受けても、精神状態が不安定であったり、治療中の場合、お断りすることがあります。

「誰かに聞いてもらいたい」ということであれば、是非体験セッションを受けてみてください。

私の経験が、誰かのお役に立てれば幸いです。

この経験があったからこそ、学ぶこともたくさんありました。

どんなにつらいことであっても、いつか笑えるときがきます。

自分を信じる気持ちが大切ですよね。

コーチとして、目の前のクライアントさんに100%寄り添うことを約束します!

お気軽にお申込みくださいね(^^)/

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