どんなメガネをかけているか?

皆さんは、普段「メガネ」をかけますか?
私はすごく視力が悪いので、コンタクトをつけています。
コンタクトをつけないと、周りがぼやけて、外も歩けません。
眩しいとき、サングラスをかける人もいると思います。
当たり前ですが、メガネをかけたら周りの見え方が変わるし、黒いサングラスをかけたら世界が黒く見えます。
そんな「メガネ」を、人それぞれの独自の視点にたとえ、アドラー心理学では「人はそれぞれのメガネで物事を見ている」と言っています。
客観的、主観的という言葉がありますが、人は、自分独自の視点で物事を見ている、主観的に物事をみているとしています。
自分独自の視点というのが、「オリジナルのメガネ」というようなイメージです。
たとえば、私が以前働いていた病院で、一人の看護師が、「この病院が最低だ」と言っていました。
いろんな仕組みや、人間関係、業務内容に不満があったのでしょう。
同じ組織内であっても、「この病院は素晴らしい」という人もいます。
それは、それぞれが違う価値観で病院を見ているからです。
「最低」「最高」というのが事実ではなく、どうとらえるかはその人次第ということです。
ひとつの小さな病院であっても、人によってどのように感じるか、どのように反応するかが違うということです。
この違いは、「間違い」ではありません。
自分の病院をどう思うかは、一人ひとり選択することができるんです。
だから、「最低」と思っていることが「悪い」というわけではないということです。
試しに、「最低」と思っている人のメガネをかけてみるとします。
すると、病棟内の感染管理方法がちゃんとできていない、物品の管理もできていない、古くて最新の医療を学ぶことができない、スタッフのやる気がない・・・と、ネガティブなことばかり映ります。
それに対して、「最高」と思っている人のメガネをかけてみると、小さい病院なりによくやっている、物品の無駄遣いに気を付けている、仲間を大切にしている・・・というように、ポジティブなことが映ります。
そんな二人が、何も考えずに意見をぶつけ合えば、関係に溝ができますよね。
意見が違うことにいちいち腹を立てていたら、キリがないし、自分が疲れてしまいます。
相手の考えは、違っていて当たり前。あなたとは違うメガネをかけているんだ、と思えば、考え方が違う相手でも、イライラすることが少なくなります。
そして、たまには相手のメガネもかけてみて、「この人はこんな風に思っているんだな」と客観的に見ることができます。
看護師という仕事に限らず、業務以外の人間関係で悩むのは、精神的にすごくしんどいもの。
せっかく、看護師としての仕事が好きでも、人間関係が理由で退職する人もいるでしょう。
こんなとき、アドラー心理学の学びが、心を楽にしてくれます。
もちろん、人によって合う、合わないがあるので、そう考えるか、考えないかを選択すればいいんです。
いろんな考えから、自分がより心地よく働ける方法を見つけられたらいいな~と思っています。
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