基本のコーチングフロー「GROWモデル」

コーチングで何ができるの?って聞かれることがよくあります。

確かに、お金を払って話しを聞いてもらうなんて、そこによほど価値を感じないと受けようと思いませんよね。

その気持ちはよく分かります。私も最初受けるまではそう思っていましたから。

雑談とは違い、「コーチング」というものには、「目的」があります。

コーチングを受けることで「どんなことを得たいか」を明確にすることです。

その中でも、より高い目標を達成するために用いられるコーチングフローについて説明します。

それは、基本のコーチングフローである、「GROWモデル」です。

GROWモデルとは、

①Goal:ゴールの明確化

②Reality:現状の把握 (Resource:資源の探究)

③Option:選択肢の創造と行動計画

④Will:意欲を高め、意志を確認

の4つで構成され、それぞれの頭文字をとって「GROWモデル」と呼ばれています。

これに沿ってコーチングしてくことで、

「どうなりたいですか?」

「今はどんな状況ですか?」

「どうやってそれを叶えますか?

「まず何から始めますか?」

というように、目標達成にコミットしていきます。

ひとつずつもう少し詳しく解説しますね。

①Goal:ゴールの明確化

「ゴール」と聞くと、サッカーのゴールを思い浮かべる人もいると思います。

サッカーだと、もちろん、ゴールにボールを入れることを考えますよね。

どうやって得点を入れるのか、どんな工夫ができるか、チームに貢献できるかを考えると思います。

コミュニケーションを取る中でも、同じように、「ゴール」をイメージします。

その「ゴール」とは何か、をより具体的にしていきます。

そのゴールをクライアントとコーチが共有することからはじまります。

②-1Reality:現状の把握

これは、①でゴールを明確にした後、「現在地を知る」ことが必要です。

それは、向かう方向、つまりコンパスが正しい方向を指すために行うものです。

なりたいゴールがあっても、全く違う方向に進もうとしては、ゴールにたどり着けませんよね。

ゴールに到達するためには、今、自分がどういう状況にあるかという現状把握がどうしても必要です。

現状をしっかり理解することで、そのギャップが明確になり何をしていくことでゴールに近づいていくかがわかってきます。

②-2Resource:資源

Rのもうひとつが、Resourceです。

これは、クライアントには無限の可能性がありその持てる力を活かしていくのがコーチングです。

その人が持っている「経験、強み、資源、スキル、能力、知識・・・」などがそれにあたります。

③Option:選択肢を想像する

コーチングがその人らしくゴールを達成していくには、コーチが「あなたはどうしたいの?」とクライアントに選択されるのです。

「質問」がクライアントにゴール到達のための選択肢を創造する機会を与えます。

自分自身で考えて選択した答えに対して、人は責任を持って成し遂げようとするんです。

ゴールを到達するために、コーチは質問をすることでクライアントの選択肢が広がり、行動が決定していくことを支援していきます。

④Will:意欲を高め、意志を確認する

GROWモデルの締めくくりは、Willです。

残るは、実行するつまり行動に移すことです。

「やります」と言っても本当に実行できるか分かりませんよね。

ゴールに向かうため、GROWの最後でその意思を確認していきます。

そこで大切なのは、コーチが指示するのではなく、クライアントが自分の言葉で話すことで、責任を持って行動できます。

ここではさらに意欲を高めるために、勇気づけのことばをかけるように心がけてます。

いかがでしょうか?

なかなかこのフローの通りにいかないこともあります。

また、Goalの設定をするにも、時間がかかります。

この順番通りにいかなくても、クライアント一人ひとりに合った関わりをして、一人では到達できない未来を叶えませんか?

体験セッションでも、簡単なテーマを決めてもらって、これに沿って進めることもできます。

是非一度体験してみてくださいね(^^)/

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