「共感力」をアップしよう!

最近、「看護師あるある」をYouTubeで投稿している、吉本芸人の「天才ピアニスト」さんというコンビにはまっています。
見たことありますか?
コンビのおひとりが元看護師で、上沼恵美子さんのモノマネで、関西では結構有名みたい!
私も18年間関西で生まれ育ち、お笑いは大好きです。
その「天才ピアニスト」さんの動画なんですが、本当にマニアックで、だけど「うわぁ~あるある!!」ってなって、それがすごく笑えるんです。
例えば・・・
・「〇〇さんと一緒やとめっちゃ忙しい」っていうジンクス信じてる
・日勤やのに、顔の調子悪い時、「夜勤明け?」って聞かれる
・実習生「~させていただき」めっちゃ使う
・ベッド柵外れる音したら、ビーチフラッグくらい急いで見に行く
etc.・・・・
文章で書くとあまり伝わらないかもしれませんが、お二人の演技力がとっても自然で、どんどん引き込まれていきます!
ちょっと落ち込んでいるとき、誰かに話したとき、「あぁ~分かる~」って言ってもらったらどうでしょう。
「分かってもらえた」ということで嬉しい気持ちになった経験はありませんか?
この、「あぁ~分かる~」っていうことを、「共感する」と言います。
これは、仕事の場面でも必ず行っていることで、ほとんど無意識だと思います。
患者さんが、「痛い」と言えば、「痛いですよね。痛み止めを使いましょうか?」と答える。
だけど、ただ、「分かったふり」は絶対してはいけません。
どうしても、「術後の痛み」となると、これまでの経験や、思い込みから、痛みの程度を勝手に決めてしまいがちです。
ただ、「痛いんですね」という言葉だけでは、
「あなたにこの痛みは分からないわよ・・・」と思われてしまいます。
私は外科病棟だったので、ほとんどが術後疼痛だったので、疼痛時の指示に従い痛み止めを使うことが多くありました。すると、たいてい痛みは和らぐし、痛み止めは医師の指示に従うだけです。
しかし、時々、抗がん剤治療のための患者さんが入院してきて、この「がん性疼痛」は、自分自身も経験がないし、痛そうにしている上、薬の副作用で吐気も出現して、「私は何もしてあげられない・・・」と、苦しそうな患者さんの背中をさすりながら、自分の無力さに失望しました。
「共感する」ときのポイントとして、「日本看護コーチ協会」では、
①マインドフルであること
②オープンであること
➂ニュートラルであること
➃クェスター(探究者)であること
と言われています。
今ここで、自分の内側で起こっていることに気付き、わかったふりをせず、あるがままに、相手に興味・関心を持ち続けるということです。
目の前で、苦しんでいる患者さんを前に、今この瞬間に何を感じるか、「患者さんと共に」感じるのです。
コーチングを学んだ今、あの時、もっと患者さんに寄り添えていたのではないかと思います。
「共感する」ということだけでも、深く関わりを持ち、看護の質を上げるひとつの手段です。
一度、自分の関わりを振り返ってみてくださいね(^^)