【アドラー心理学】「課題の分離」で人間関係が楽になる!

「人間関係」の悩みって、どんな職場でも少なからずありますよね。

アドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っています。

その中でも、今回は、「課題の分離」について書いていきます。

「課題の分離」とは、アドラー心理学の中心となる考え方で「自分」の課題と他者の課題を切り分けて考える」というものです。

ベストセラー「嫌われる勇気」では、こんな形で説明されています。

まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。

そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

「嫌われる勇気」より

嫌われる勇気

なんだか言い回しが難しいですよね(;・∀・)

例えば、一緒に働く病棟ナースのひとりが、ものすごく不機嫌だとします。

そのときあなたはどうしますか?

気を遣って、「少し休んだら?」「何か甘いものでも食べる?」と声をかけたとします。

しかし、そのナースは不機嫌のまま。それどころか、「放っておいてよ」なんて冷たく返されます。

そんなとき、「こっちは良かれと思って声をかけたのに!」と、お互いイライラしてしまうんです。

このとき、「課題の分離」にあてはめると、「イライラを治すのは、本人の課題だから、今は関わらないようにしよう」という考えを持つということです。

もちろん、まったく無視するというわけではなく、「向こうから話しかけてきたら、ちゃんと話しを聴こう」と、「見守る」ということが大切です。

あと、よく例として用いられるのが、「子どもの教育」。

「宿題をしない子どもに悩む親」という問題です。←うちのこと(笑)

このとき、親としては、「宿題をやらないと、学校で怒られてしまう。」「将来が心配」と悩むのですが、「宿題をしない」のは、親ではなく「子ども」ということ。

「宿題をしない」のも子どもであれば、それをどうするか考えるのも「子ども」、宿題をやるのも「こども」、将来受験するのも、就職するのも「子ども」です。

たとえ相手が子どもであったとしても、大切なのは、「それぞれの人生はそれぞれのもの」であるということです。

そのときの私(親)の課題は、宿題がやりやすいように環境を整えることや、ご飯の準備を早くすること、というところでしょうか。

一見、冷たく突き放すような気がしますが、「宿題をやらない」という課題を、親の課題にしてしまうと、いつまでも自分のこととして取り組まないんですよ。

ここは、「信じる」気持ちが大切。「相手の課題に口を出さない。干渉しない。」ということを意識しましょう。

(って書いてるそばから、怒ってしまう私ですが・・・)

自分にことは自分で考え、自分自身で乗り越えることで、自信にも繋がります。

結果的に、親も「宿題をやらない」ことに対してはイライラせずにすむし、子どもの自己肯定感は高まるし、一石二鳥!となればいいですよね(;^_^

それはさておき、このように、職場でのちょっとした人間関係のこじれが生じると、それを誰かが陰口を言う・・・。さらに関係ない人まで深いな気持ちになります。

ましてや、病棟内となると、「チーム」で患者さん関わることも多く、病棟全体の雰囲気が悪くなってしまいますよね。

それでなくても業務に追われ、身体もしんどいのに、人間関係のことまで悩みたくない。

そんなときの解決策のひとつとして、「課題の分離」を意識して、「自立心」を持った上で、「自分の人生」を認識し、その上でお互いができる範囲でサポートし合う関係が理想ですよね。

「親が看護師になれって言うからなったのに」とか、「看護師になりたいわけではなかった」とか、そんな風に誰かや何かのせいにしていませんか?

「看護師になった」のは、自分の選択です。

誰かに遠隔操作されて無理やりならされたという人はいないですよね。

誰かのせいにすることは簡単ですが、そのことで幸せな気持ちになれるでしょうか。

その「誰か」を恨んでしまうこともあるかもしれません。

「課題」とは、それぞれが持つものであって、他人と自分に上下の差はなく、すべて独立した存在であり、対等な仲間です。

「あなたはあなたの人生を生き、あなたの大切な人もその人の人生」つまり、「もっと自由になってもいい」ということです。

「過去と他人は変えられない。変えられるのは、未来と自分」

人間関係で悩む時間を、自分の未来について考える時間にしませんか?(^^)

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