「信頼関係」を築くためにできること。

私が看護学生の頃、実習目標等に、

「患者様と信頼関係を築き・・・」という表現を使っていたのを覚えています。

日本看護協会が掲げている、「看護者の倫理網領」にも、

「看護者は、対象となる人々の間に信頼関係を築き、その信頼関係に基づいて看護を提供する」

とあります。

では、「信頼関係」とは一体何でしょう・・・?

・思ったことを何でも話せる関係

・困ったときに相談できる関係

・良いことも悪いこともすべて受け入れてくれる関係・・・etc・・・

色々な考えがあると思います。

それは相手によって、立場によって異なるので、なにが正解というわけではありません。

しかし、自分自身が「信頼関係を築きたい」という思いがあるなら、

信頼関係とは何か、考えておいた方が、より具体的に行動に移せそうですよね。

その中でも、あえて言うのであれば、信頼関係とは「あなたと話したい」「あなたに話しを聴いてほしい」と心から思えるような関係ではないでしょうか。

例えば、夜勤をしていて、翌日手術を控えている患者さんの部屋の灯りがまだついたら、あなたはどのように声をかけますか?

「眠れないのですか?私で良ければお話を聴かせていただけませんか?」

そう声をかけると、話すことで少しは気持ちが落ち着くかもしれません。

患者さんから、

「あなたに聴いてもらえて良かった」

「あなたが担当で良かった」

「あなたがいると安心するよ」

と声をかけられた経験があると思います。

なぜ、患者さんはそう感じたのでしょうか。

人は誰しも自分の価値を感じたいという欲求をその人の内側に備えています。その欲求が満たされているときは安心してその場にいることができるだろうし、

モチベーションが高く物事に取り組むことができるでしょう。

このように、相手を認めることを、

「承認する」と言います。

承認には、大きく分けて3つあります。

◎その人の存在そのもの(存在承認)

◎その人がしていること(行動承認)

◎その人が成し遂げたこと(成果承認)

です。

存在承認は、挨拶を返したり、その人のことを名前で呼んだりすることで、自分の存在を認められたと感じ、安心感が生まれ、前向きな行動が起こせるようになります、

行動承認では、相手が頑張っていることや、やっている姿を認めることです。それを言葉にして伝えることで、やる気もさらに湧いきます。

成果承認とは、何かをやり遂げたとき、それを認めることです。できなかったことや、不足していることを指摘するのではなく、できたことを認めることで、次も頑張ろうという気持ちになります。

このような、「承認する」場面は、仕事だけでなく、友達や家族と関わるなかでも活用できます。

例えば、

・朝の挨拶をこちらから明るくする

・名前を呼ぶ、声をかける

・ねぎらいの言葉をかける

・困っているときは積極的に声をかける

・相談する

・趣味やプライベートな話しを聴く

・相手の気持ちに共感する

など、日常生活の中にすぐ取り入れることができます。

自分自身の価値が深まり、更に成長意欲が湧いたり、モチベーションがあがり、認めてくれたことで信頼関係が深まると思います。

ぜひ、患者さんや、友達、家族に「承認する」を試してみてください(^^)

「承認する」は、コーチとクライアントとの信頼関係を築く上でもとても大切なコミュニケーションの一つです。

まずは、信頼関係を築くための第一歩として、体験セッションを受けてみてくださいね(^^)/

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