「なぜ?」を習慣づけて効率アップ。

仕事において、効率よく業務や手順を覚えていくうえで最も簡単で、有効な方法。
それが、「なぜ?」を習慣づけることです。
最初は、分からないことが分からない。
あれやこれやと教えてはくれるものの、理解したようなしてないような。
そんな感じだと思います。
そんな時にぜひ試して頂きたいのが「なぜ?」と思うことを習慣づけること。
どういうことかというと、1つ1つの看護業務や記録において、全てに「なぜ?」をつけて考えるということ。
- バイタルチェックをするのはなぜ?
- 点滴滴下数はなぜこの回数?
- 記録に記載する内容はなぜこの内容なのか?
簡単なものを例にしましたが、なぜ?を常に意識することでその目的や、やるべき時間、内容などを掘り下げて考えることができます。
当たり前の事を当たり前に行う。
簡単でありながら、1番難しいことです。
そして、当たり前の事ほど、聞くタイミングを逃してしまうと聞きづらくなってしまうもの。
さらに、簡単な業務や作業ほどその内容や目的を深く考えず、ただこなすだけになってしまうものです。
なぜ?どうして?という思考があるだけで、目的の理解は当然深まります。
理解が深まれば、作業手順の無駄の有無も分かるようになり時間短縮にも繋がります。
なぜ?どうして?と疑問に感じたことはそのままにせず、どんどん質問することをおすすめします。
日常的に「なぜ?」という思考が出来るようになると、今現在しっかり出来ていることもさらに効率よく出来るようになったり、理解が深まるので癖付けしてみてください。
「なぜ?」の思考は人間関係にも有効。
作業効率、業務効率改善に「なぜ?」と考えることが効果的な理由は上記に述べましたが、人間関係にもとても有効です。
例えば、あなたが完璧に仕上げた書類があったとします。
しかし、それを見た上司や先輩がやり直してと言ってきました。
内容も完璧、誤字脱字もないはずなのにです。
なぜでしょうか?
それは、あなたが完璧だと思っていた内容と、上司、先輩の求める内容がズレていたり完成した書類の質が悪かったりするからです。
どこをどう直せばいいのかを聞いて直すことは簡単です。
ここで大切なのは、なぜ求められたものと内容がズレてしまったのか?なぜ質が悪くなってしまったのか?ということです。
その原因を解消しない限り、次もまた同じことになってしまいます。
仕事を依頼された段階で、もっと詳しく聞くべきだったのか?
作成途中で1度確認を求めるべきだったのか?
以前に同じようなケースの資料はなかったのか?
なぜ?どうして?を突き詰めていくことで同じ失敗をしなくなります。
そして、それは人間関係を良好にしていきます。
あなたも、同じ失敗を繰り返したり、頼んだ仕事の質が悪かったりする人に仕事は依頼したくありませんよね。
それと同じで失敗を繰り返さない、なぜ?の思考を持っている人というのは先輩、上司から信頼されます。
会話の中においても、なぜ?の思考を持っていることで言葉の本質に気付けるようになります。
先輩や上司からのお叱りの言葉などはまさにそれです。
なぜ怒られているのか?は誰でも分かると思います。
どうすればよかったのか、どう行動するべきだったのかといった答えや気づきを得られるかどうかはなぜ?をしっかり考えられるかどうかです。
怒られて、落ち込んだり、イライラして終わってしまっては何の成長にも繋がりません。
なぜ怒られたのか?どこに問題があり、どうすればよかったのか。
次に同じ状況になったときにはどうするのか。
なぜ、あなたに対し先輩や、上司は怒ったのか。なにを伝えたかったのか?
大切な事は、なぜ?という思考を持ち始め、考え始めるということです。
時間もお金もかかりませんので、ぜひやってみてください。