看護師は医者のお手伝いさんでもない

看護師の業務は、医師の診察・指示に基づいて、患者の診療を補助したり、患者が入院生活を過ごしやすいよう日常生活の援助や看護を行います。

具体的には、問診や各種検査、点滴や注射、食事・排泄の補助、患者移送、検温や入浴の介助、体位交換、記録、巡回、ベッドメイキングなど。

患者の症状を正確に把握し、医師に報告するのも仕事。ときには患者だけでなく、その家族への対応も行います。高度化する医療体制の中、患者の健康管理や療養生活の相談にのったり、患者の心のケアを行ったりと、医療チームの中で重要な役割を果たします。

患者と接する時間が最も長いので、患者の異常にいち早く気付くことができるのは看護師であり、患者の命を預かる責任の重い仕事といえるでしょう。

外科病棟にいたときは、医師の回診に付き添い、セッシや消毒、ガーゼなどを順番に渡したり、検査の補助で機械出しなどをしていました。

もちろん、それも重要な看護業務であり、なくてはならない存在です。

しかし、「診療の補助」と言っても、ただ単純に機械を出すだけではありません。

患者さんにとっては回診や検査は、とても不安なもの。

医師によっては、丁寧に説明したり、声掛けをしてくださる先生もいますが・・・どうしても忙しさから、処置が終わったら次の処置に行かなければならないので、

どうしても患者さんと接する時間は短いんです。

「補助」という言葉の中身には、物品の準備から、患者さんへの説明、機械出し、声掛け、全身状態の観察、後片付け・・・・と、あらゆる行程があります。

医師の中には、なんでも看護師に任せる人もいて、「私は医者のお手伝いさんじゃないですから!」と心も中で叫んだこともありました。

だけど、今思えば、それが患者さんの回復につながることなら、必要な看護だったのだと思います。

大切なのは、「看護師は医者のお手伝いさんじゃない!」という思いで止めるのではなく、

「じゃあ、看護師ってどんな仕事なの?」ということを考えることです。

看護師と一言で言っても、経験やスキルも様々ですが、その中で自分が今できることは何か?

新人だからといって、何もできないわけではなく、ベテランナースでは気付けないちょっとした患者さんの変化や、違う視点から物事を考えることができるため、新たな気付きを与えられることも多々あります。

「看護技術」に正解はあったとしても、「看護観」についての正解はありません。

一人ひとりの考え方や、想いがあって当然です。

それは、生きてきた人生が一人として同じ人がいないからです。

自分が大切にしている価値観や、理想の看護師像が一人ひとり違っていても、「患者さんのために」思うことは共通しています。

ただ、日々の業務に追われる中で、そんな自分の看護観よりも、目の前で辛いできごとや、悲しいことがあったとき、そのことで頭がいっぱいになり、

「こんなはずじゃなかった・・・」や、

「こんな仕事したくない・・・」と思うことがあります。

でも、そこで落ち込んで終わり・・・にするのはもったいないと思うんです。

目の前で起きたことで辛い思いをしたということは、そこにあなたが大切にしたかった価値観が眠っているからです。

「そんなこと言われたって、前向きな気持ちになれない」と思うかもしれません。

「辞めたい」と思うことが悪いことだとは思っていません。

ただ、表面的な「辞めたい」という言葉の奥に、本当の気持ちが隠れていると思っています。

一人で考えていると、モヤモヤがループして、なかなか前に進まなくても、コーチングを受けることで、心の奥にある大切なものが見つかります。

まずは、話しを聞かせてください。

体験セッションは無料で受け付けています!

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